高槻市で開催される歴史の宝庫、遺物展示会
高槻市に位置する今城塚古代歴史館で、令和7年3月15日から6月1日までの期間、大規模な展示企画「たかつき発掘~遺跡が語る高槻の歴史~」が開催されます。この展示では、旧石器時代から江戸時代までの約100点の出土品が一堂に会し、訪れる人々に高槻の歴史を深く知る機会を提供します。
この企画展では、各時代ごとの本市の歴史的出来事を示す年表とともに、数々の出土品が展示されるため、訪れた方々は高槻市の歴史を日本全体の文脈の中で理解することができます。展覧会の目玉は、西日本の代表的遺跡である郡家今城遺跡や、近畿地方で最初期の米づくりが行われた環濠集落跡である安満遺跡、さらにはキリシタン墓の発掘で知られる高槻城跡など、多様な時代の遺跡です。
展示品には、安満遺跡から出土した「広口壺(ひろくちつぼ)」が含まれています。この壺は赤や黒の顔料で模様が描かれ、祭祀用として用いられたと考えられています。また、同じく安満遺跡から出土した「細線式獣帯鏡(さいせんしきじゅうたいきょう)」は、仁徳天皇陵古墳や韓国での発掘品と同じ型式のもので、高槻の歴史を物語る重要な資料です。さらに、高槻城跡から発掘された陶磁器も展示されており、全体で約100点の出土品が揃います。
特に注目すべきは、数年ぶりに出展される土室石塚古墳出土の青銅鏡です。今城塚古代歴史館の担当者は、「この機会にぜひ多くの方にご覧いただきたい」と力を込めて語っています。このように、単なる展示品としてだけでなく、それぞれの出土品の背後にある歴史的な背景や物語を感じながら観覧することが可能です。
【企画展の詳細】
- - 開催期間: 令和7年3月15日(土曜日)~6月1日(日曜日)
- - 開館時間: 10時から17時(入館は16時30分まで)
- - 休館日: 月曜日(ただし祝日は開館)、祝日の翌平日
- - 場所: 今城塚古代歴史館(高槻市郡家新町48番8号)
- - 入館料: 無料
この展示会は、歴史に興味を持つ全ての人々にとって貴重な体験ができる機会です。高槻市に息づく古代の文化と今を繋ぐ展示を見逃す手はありません。いつもとは違う視点で本市と日本の歴史を学び、感じ、楽しんでみてはいかがでしょうか。詳細については、
今城塚古代歴史館の公式サイトを訪れてみてください。
お問い合わせ
今城塚古代歴史館
電話番号: 072-682-0820