宇宙輸送システムの進化
2025-03-24 10:53:04

宇宙輸送システムが金属3Dプリンターで新たな推進薬タンクを開発

宇宙への挑戦が加速する!



将来宇宙輸送システム株式会社(ISC)は、宇宙輸送における新たな可能性を広げるべく、金属3Dプリンターを使用して国内最大規模の推進薬タンクを製造しました。この革新的なプロジェクトは、ISCが提携する英国のWAAM3D社、クランフィールド大学、愛知産業との協業によって実現しました。

1年での成果



このプロジェクトは、2022年5月にISCが設立された後、瞬く間に進展を遂げました。目指すのは、2028年に人工衛星を軌道に投入すること。これに向けて、金属3Dプリンター技術を用いたアジャイル開発手法を採用し、効率的な製造プロセスを構築しています。

金属3Dプリンターによる推進薬タンクの製造が始まり、耐圧・気密試験が2025年2月4日・5日に実施されました。結果、耐圧試験は目標の0.76MPaをクリアし、気密試験でも目指した0.69MPaにおいて漏れが一切確認されないという驚異的な成果を挙げました。

WAAM技術の利用



ISCが採用したWAAM(Wire Arc Additive Manufacturing)技術は、金属ワイヤーを用いてアーク放電の熱で溶接し、積層して構造物を作り上げる革新的な手法です。この技術により、大型ブロック材を準備する従来の製造手法に比べ、材料調達の容易さと設計変更への柔軟性が実現。これにより、開発サイクルの短縮と設計の自由度が高まりました。

今後の展望



ISCは、金属3Dプリンタを駆使して推進薬タンクだけでなく、ロケット機体の構造製造にも挑戦する計画です。この協業を通じて、各企業がもたらす技術と知見が相互に補完し合い、高品質で性能が保証された構造物を実現することが期待されています。

まとめ



宇宙輸送システム株式会社の進展は、国内宇宙産業に新たな風を吹き込むものであり、その成果は今後の宇宙開発において重要な役割を果たすことが予想されます。宇宙からの未来の輸送が当たり前になる日が、さらに近づいてきています。

画像では、タンク製造時に発生したムラが確認できますが、耐圧試験や気密試験で所定の性能をクリアしたことが強調されており、今後の更なる開発に期待が高まります。


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会社情報

会社名
将来宇宙輸送システム株式会社
住所
東京都中央区日本橋1丁目4−1 日本橋一丁目三井ビルディング5階
電話番号

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