香川県発の新たな地域活性化プロジェクト
香川県高松市に本社を置く株式会社ONDOが、次世代リーダーを応援する新しいファンド「ONDO次世代リーダー応援ファンド」を設立しました。この取り組みは、地域社会に貢献する学生チームを支援するもので、年間80万円の助成が提供されます。今回のプロジェクトは、公益財団法人たかまつ讃岐てらす財団との連携により実現し、地域課題の解決を目指す学生たちに新たなチャンスを提供します。
地域課題と若者育成の重要性
香川県は、若者の県外流出や人口減少といった厳しい課題に直面しています。多くの若者が「香川から出たい」と考える一因に、魅力的なレジャー施設や大学の少なさがあります。この流出は地域の労働力不足や経済の縮小を引き起こす懸念があり、特に地域のコミュニティの活力が失われていることも大きな問題です。そうした状況を打開するために、ONDO次世代リーダー応援ファンドが立ち上げられました。
本ファンドの目的は、香川県にて志を持って地域活動に取り組む学生たちが自身のアイデアを実現できる場を提供し、彼らが地域の未来を切り拓く存在になることを目指しています。このプロジェクトは、単なる資金提供にとどまらず、未来の地域リーダー育成を狙った重要な取り組みです。
株式会社ONDOの理念と地域貢献
ONDOは「全てのチームに学びと成長を提供し、より良い未来へと導く」という企業理念を持ち、地域に根差した活動を展開しています。「せとうち哲学カフェ」など、多様な人々が交流し学び合う場を提供することで地域コミュニティの活性化に貢献してきました。代表の谷益美氏によれば、ONDO次世代リーダー応援ファンドは「地域課題に主体的に取り組む若者たちを応援する」ことを目的として設立されました。
ONDO次世代リーダー応援ファンドの特徴
このファンドの最大の特徴は、学生の主体的な行動を促す点にあります。助成対象のプロジェクトは、3名以上の学生チームによるものであり、地域に対する思いを持った若者たちが直面する課題を解決するためのアイデアを応援します。また、このプロジェクトは本来的に公益性が重視され、特定の個人利益だけでなく地域社会全体の利益に資する活動が求められます。
提案されるプロジェクトには、既存の活動を新たな視点で発展させたものも含まれており、柔軟な発想が生かされる場として期待されています。たとえば、香川の特色を活かした観光施設の提案や、地域の伝統文化を再活用するイベントの企画など、様々なアイデアが生まれることが期待されています。
応募概要と今後のスケジュール
ONDO次世代リーダー応援ファンドへの応募は、香川県内で活動する学生チームであれば可能です。助成金は1プロジェクトあたり最大10万円で、年間8件の採択を予定しています。申請には事前相談が必須で、申請締切は2025年6月30日です。審査結果は7月18日に通知され、選考を通過したプロジェクトはその後、2026年3月31日までの期間、活動を行うことが義務付けられます。
このファンドは、将来的に地域を支える人材の育成を意図しており、ONDOとたかまつ讃岐てらす財団の連携により、香川県の学生たちが地域で新しい価値を生み出す機会を提供します。地域の未来に向けて、若者たちが積極的に動くその様子は、他の地域にとってもいい模範となるでしょう。
最後に
ONDO次世代リーダー応援ファンドは、地域課題に対する柔軟な発想を活かし、実践的な経験を提供する新たなプラットフォームとなります。香川県内の学生たちが積極的に地域に関わり、共に未来を築いていくことを期待しています。若者の挑戦が香川の明るい未来を切り拓くことになるでしょう。