猛暑が続く中、牛の熱中症対策は畜産農家にとって重要な課題となっています。株式会社オオツキが展開する牛用グッズブランド「USIMO」は、この課題解決に貢献するため、接触冷感ネッククーラーを開発しました。
このネッククーラーは、従来の保水素材に加え、ポリマーを組み合わせることで、長時間冷却効果を実現。氷や井戸水を使用することで、より効率的に首の血管を冷やし、牛の体温調整をサポートします。
USIMOは、2019年から畜産農家からの要望を受け、仔牛用の防寒グッズを開発してきました。これまで、電熱線入りネックウォーマー、蓄熱マフラー、点滴保温器、高機能素材の防寒コートなどを販売してきました。
今回の接触冷感ネッククーラーは、農家からの「できるだけ手間を省きたいので、長時間濡れていてほしい」という声に応え、開発されたものです。
USIMOは、今後も畜産農家のニーズに合わせた製品開発を進め、牛の健康と安全に貢献していくとしています。
島根中央家畜市場で展示ブース出店
USIMOは、2024年7月17日(水)に島根中央家畜市場に出店し、接触冷感ネッククーラーの展示ブースを設けます。当日は、実際に製品を試せる機会もありますので、畜産農家の方はぜひ足を運んでみてください。
USIMO全国キャラバン
USIMOは、全国の畜産市場に出店する「USIMO全国キャラバン」を今年も開催します。各会場で、USIMO製品を実際に手に取っていただき、品質を確かめていただけます。
背景:2023年の猛暑と牛の熱中症
2023年夏は、記録的な猛暑に見舞われ、全国で多くの牛が熱中症で亡くなりました。農林水産省の発表によると、2023年7月1日から8月31日までの間に全国で1,234頭の牛が熱中症で死亡しました。これは2022年同時期の2倍以上の数字であり、猛暑による牛への影響は深刻です。
畜産農家の声
現場の畜産農家からは、「仔牛は暑さに弱く、特に細やかな注意が必要」「出荷時に市場で体調を壊し、取引できなかった」といった声が寄せられています。
USIMOは、これらの問題を解決するため、牛の体温を調節する製品開発に取り組んでいます。