「越境型」店長研修:新たな学びのかたちが生まれる
小売業界の新しい世界を切り拓く「越境型」店長研修が、2025年5月に東京で開催されました。この研修イベントは、WILLSORT株式会社(東京都渋谷区)が主催し、異なる業種の店長が集まって意見交換や学びの場を提供することを目的としています。
新たな取り組みが生まれた背景
近年、EC化や店舗の無人化が進む中で、実店舗の重要性が改めて問われています。WILLSORT社の代表である海藤美也子氏は、実店舗の価値は「ひと」にあると考え、現場の中核を担う店長の成長が市場全体の活性化には不可欠だと強調しています。特に、異なる企業同士が集まり学び合う機会が求められており、その声に応える形でこの研修が実現しました。
開催概要とプログラム
「店長アカデミー」は、2025年5月22日(木)に開催され、アパレル、アクセサリー、フレグランス等の異業種から31名の店長が参加しました。研修内容には、店舗の価値を育てる方法やリーダーシップのタイプ分析、客数の最大化に向けたアクションプラン作成が盛り込まれています。
参加者はグループに分かれ、アクティブな意見交換を行いました。特に、後半にはグループの再構成も行われ、様々な背景を持つ人との交流を深めることで、新たな発見が促されました。
当日の様子
研修当日は、業種が異なる店長たちが集まり、活発なディスカッションが展開されました。参加者からは「実店舗の悩みを持つ人が多いことに気づいた」「他業種から得られるアイデアに驚いた」といった声が上がり、合同研修ならではの成果を実感しました。また、人事担当者も複数名参加し、普段とは異なる店長たちの姿に関心を持って取り組んでいました。
受講者のフィードバック
参加者からは、次のようなコメントが寄せられています。
- - 「普段交流できない業種の方々との意見交換が新鮮で、実践にすぐ活かせる内容が多かった」
- - 「自分の価値観を見直すことで、今までのブレを解消できた」
- - 「異業種の方との交流で多様な視点を学べ、班替えでさらに多くの意見交換ができた」
また、観覧者からも「他社の参加者との意見交換で新たな気づきを得てほしい」といった感想が寄せられ、積極的な参加の様子が印象的でした。
今後の展開
WILLSORTはこの合同研修を今後も定期的に開催し、参加企業や人数を拡大する方針です。業界全体の活性化に貢献するため、企業同士の交流の場や学びの場の提供を継続して行う予定です。
最後に
小売業は「ひと」が作り出すものであり、店長たちが繋がり、刺激し合うことが業界全体の成長に繋がるとの目論見から、この越境型の研修が始まりました。今後もこのような学びの場を大切にし、小売業界の未来を切り開く取り組みを続けていきます。