企業のセキュリティリスクを見極める新サービスの導入が話題に
企業の物理的セキュリティリスクを評価する新サービス
株式会社GRCSが、BarrierCrackと提携し、物理ペネトレーションテストサービスを開始したことが注目されています。このサービスは、主に企業の物理的および人的セキュリティリスクを評価し、そこから導かれるサイバーセキュリティリスクの分析を行うものです。特に日本企業においては、物理的な侵入対策が不十分なケースが多く、これらの問題に対処するための新たなアプローチとして期待されています。
新たなセキュリティ対策の必要性
日本の企業は、テクノロジーの進化とともにオンラインセキュリティ対策を進めてきましたが、物理的セキュリティに関してはその対策が遅れていると言えます。業務が進む中で、オフィスのセキュリティも見直される必要がありますが、海外で成功している方法がそのまま日本に適用できるわけではありません。文化や慣習の違いから、適用方法を見極める必要があります。
物理ペネトレーションテストは、実際に攻撃者の視点に立って企業の拠点に侵入を試み、セキュリティの弱点を見つける有効な手段です。テスト結果は、経営者やセキュリティ担当者にとって、今後の対策を講じる上で重要なデータとなります。
サービスの詳細
GRCSが提供する物理ペネトレーションテストサービスは、以下のプロセスから成り立っています。
1. 事前準備
適切な侵入テストを行うため、企業と密接に連携し、必要な準備を進めます。
2. テスト実施
専門チームが実際に企業の施設へ侵入を試みることで、物理的セキュリティの現状を評価します。
3. レポーティング
テスト結果をもとに、詳細なレポートを作成し、課題や改善点を提出します。
このテストはBarrierCrackが専門的に実施し、GRCSはそのサポートを行います。物理的侵入の後、サイバー攻撃の可能性も評価するため、従来のサイバーセキュリティ対策と併用しやすい形となっています。
CSIRT MT.mssとの連携
さらに、GRCSは自社開発のクラウドアプリケーション「CSIRT MT.mss」との連携も考慮しています。この統合により、物理ペネトレーションテストの結果をサイバー領域の診断データと合わせて一元管理できます。これによって、脆弱性の状態や対応状況を可視化でき、より効果的なガバナンスが実現可能です。
企業情報
株式会社GRCSは、2005年に設立された企業で、東京都千代田区に本社を構えています。GRC(ガバナンス、リスク、コンプライアンス)やセキュリティ関連ソリューションの提供を行い、東京都に上場しています。これからのセキュリティ対策において、企業にとって欠かせない存在になり得るでしょう。
このように、日本企業が直面する物理的及びサイバーセキュリティリスクの複合的なアプローチを支援する新サービスは、今後ますます必要性が高まることが予想されます。
会社情報
- 会社名
-
株式会社GRCS
- 住所
- 東京都千代田区丸の内1-1-1パレスビル5F
- 電話番号
-
03-6272-9191