米国の寿司職人デイビッド・ブハダナ
デイビッド・ブハダナ氏は、米国フロリダ州出身の寿司職人であり、2023年4月4日に高知市で行われた「アニ魂サミット」で、全国鮪解体師協会による1級マグロ解体師の本試験に挑戦し、外国人初となる一発合格を果たしました。この試験は、彼が日本での活動を通じて掴み取った成果の一つです。
寿司職人としてのキャリア
デイビッドさんは、18歳の頃に寿司職人を目指す決心をし、日本の寿司学校で学んだ後、兵庫県で厳しい修行を重ねました。その後、アメリカに帰国し、高級寿司店「Sushi by Bou」を創業、現在では全米に約30店舗を展開しています。彼の店は、特にマグロの解体ショーとSNSでの発信力で多くのファンを魅了しています。
須崎市との出会い
デイビッドさんが須崎市に心を惹かれたのは、2023年に参加した「Japanese Culinary Training Program」がきっかけです。豊かな自然、海の幸、地元の温かい文化が彼を惹きつけ、ここに移住することを決意しました。そして、地元のイベントで握り寿司を提供したり、マグロ解体ショーを行ったりしながら、須崎を拠点に食文化の発信に取り組んでいます。2月には「須崎市観光大使」にも任命されました。
合格への道のり
彼は、1級マグロ解体師の資格取得に向けて昨年から準備を始め、3月には仮試験に挑戦。「回転寿司いちばん船」の協力を得ながら、本試験に向け練習を重ねました。4月4日の本試験では、英語と日本語を織り交ぜたパフォーマンスで、その技術を披露し、見事に合格を果たしました。
地域活性化への貢献
デイビッドさんが取得した1級マグロ解体師の資格は、県外での寿司文化普及だけでなく、須崎市や高知の食文化の発信にも寄与します。彼の活動は、須崎市の「海のまちプロジェクト」や「高知美食学プロジェクト」とも連動しており、地域全体の活性化を目指しています。これらのプロジェクトは、海洋都市としての歴史的価値を生かし、地域の人々の交流を深める取り組みです。
未来への期待
デイビッドさんは、今後もアメリカで公認マグロ解体ショーを行い、須崎市の水産物や日本食文化を世界に広めていく予定です。地元の活気を表現し、地域産業の振興につながる彼の取り組みが期待されています。
参考:関連プロジェクト
- - 須崎市海のまちプロジェクト: 地域の魅力を発信し、雇用を創出する取り組み。
- - 高知美食学プロジェクト: 高知の食文化の魅力を引き出すコンテンツ制作を行う。
デイビッド・ブハダナ氏のこれからの活躍から目が離せません。