ブランド「クラシル」と日本乳業協会がタッグを組む
日本の酪農・乳業に新たな風を吹き込むため、料理動画プラットフォーム「クラシル」と、一般社団法人日本乳業協会が共同で「牛乳・スキムミルク消費拡大プロジェクト」をスタートさせました。このプロジェクトは、乳製品の消費を促進し、酪農家の支援を目指しています。
バター不足とスキムミルクの関係
このプロジェクトの背景には、バター不足という切実な問題があります。バターは生乳から生産され、その際に同時にスキムミルク(脱脂粉乳)も生成されます。しかし、スキムミルクの需要が減少すると、在庫が増え、結果的にバターの生産も抑制されることになります。このように、スキムミルクとバターは生産面で深い関わりがあり、スキムミルクの過剰在庫はバター不足を引き起こす要因となっているのです。
クラシルが果たす役割
クラシルは、国内で最も人気のあるレシピ動画プラットフォームとして、普段から牛乳を使ったレシピを多数提供してきました。この度のプロジェクトでは、クラシルが蓄積してきたデータを活用し、ユーザーが作りたくなるレシピを展開していきます。
さらに、約100名のクラシルメイツが参加するレシピコンテストや、大規模なサンプリング施策を通じて、ユーザーに乳製品の魅力を伝え、消費拡大を図ります。
プロモーションの展開
プロジェクトの初動として、クラシルシェフによる乳製品の詳細レシピが配信されます。これらのシェフは管理栄養士や調理師などの専門家で構成され、安心して楽しめるレシピを提供しています。初回は、合計8品の乳製品レシピが「クラシル」のWebサイトおよびアプリで見ることができる予定です。
次のステップとしては、クラシルメイツによる乳製品レシピコンテストや、最大500名を対象にした乳製品のサンプリング企画が計画されています。これにより、多くの人々に乳製品の消費を促すことが狙いです。
日本乳業協会の役割
一般社団法人日本乳業協会は、乳業の発展と公衆衛生の向上を目指し、牛乳や乳製品の衛生や品質向上に取り組んでいます。牛乳は人々の健康を支える重要な食品であり、新たな研究成果を基にその有用性を広く周知する活動にも力を入れています。
クラシルの力
「クラシル」は、国内において月間利用者が5,000万人を越える人気プラットフォームで、SNSでも非常に高いフォロワー数を誇ります。その豊富なレシピデータとユーザーのニーズを活用したプロモーション戦略は、今後の酪農支援における大きな武器となるでしょう。この活動を通じて、日本の酪農が活性化され、持続可能な消費が促進されることが期待されます。
最後に
クラシルと日本乳業協会の取り組みは、ただのプロジェクトに留まらず、我々の食生活や国の酪農業界全体にも良い影響を与えるものであると確信しています。これからの展開に大いに期待したいところです。