共感型マルシェが板橋区で初開催
2025年5月17日と18日、東京都板橋区のマンション「アトラス加賀」にて、小田原の若手農家と地域住民をつなぐ共感型マルシェが行われました。このイベントは、地域の持続可能な関係を促進し、都市住民と農家の交流を深めることを目的としています。主催はアトラス加賀管理組合と西湘うみかぜふぁーむ、協力には株式会社コネプラが関与しました。
イベントの概要
アトラス加賀は、2020年に竣工した227戸のマンション。今回のイベントは、マンション住民向けのコミュニティアプリ「GOKINJO」の活用を前提にしたもので、住民同士や農家とのつながりを深める機会となりました。
マルシェでは、この日に収穫された新鮮な野菜や柑橘類、キクラゲ、米、さらには加工品が並び、地域の農業生産者のこだわりが感じられます。多くの来場者が、作り手の顔が見える商品を手に取り、楽しみました。
共感の輪を広げるGOKINJOアプリ
GOKINJOを使用することで、農家は自分たちの商品をリアルタイムで住民に紹介し、また来場者は自分が購入した食材を使った料理の写真を共有することができました。これによって、ただ商品を購入するだけでなく、その背後にあるストーリーや味わいを共有する新しい形の「共感」が生まれました。
例えば、ある参加者が「カラマンダリンが美味しかった」と投稿した後、その投稿を見た他の住民が訪れる様子が見られました。このようなゆるやかなつながりが日常的に生まれることが、このマルシェの目的でもあります。
農家と住民の交流
マルシェを通じて得た多くの声は、農家にとっても励みになりました。「こんなふうに反応してもらえるのは初めてです」と語る農家もいます。住民からは、食材を食べた後の感想がリアルタイムで届けられ、農家はそのフィードバックを直接受け取ることができました。これにより、生産者と消費者との距離がぐっと縮まり、農業の魅力を再発見させる場となりました。
今後の展開
このマルシェは単なる一回のイベントにとどまらず、今後も継続的に行われる予定です。GOKINJOを利用した他のマンションへの展開や、アトラス加賀の共用キッチンを使用した料理教室の開催などが視野に入れられています。これにより、住民と農家のさらなる交流を図り、地域の持続可能な関係性を深める手助けが行われるでしょう。
参加者の声
参加者からは「果汁が豊富でとてもさわやか」と高評価を得ており、管理組合の理事も「大成功でした」と感謝の声を寄せていました。また、西湘うみかぜふぁーむからも、アットホームな空間でのマルシェは楽しかったとの感想が寄せられ、互いにとって嬉しい体験となったようです。
まとめ
この共感型マルシェは、単なる物の売買を超えた、人と人とのつながりを強める場として機能しました。都市住民と農家の結びつきが育まれることで、持続可能な地域の発展が期待されます。これからも、このような取り組みが続くことを願っています。