Baffaloが提供する法人向けNASの強化
メルコホールディングスの傘下にある株式会社バッファローが、法人向けのネットワーク接続ストレージ(NAS)「TeraStation」シリーズに新機能を追加しました。この新機能は重要なデータを守るための不変スナップショット機能です。3月12日(水)から提供が開始され、ファームウェアのアップデートによって無償で利用可能になります。
不変スナップショット機能とは?
現代のビジネス環境では、ITの利活用が進む一方でセキュリティ対策も必須です。特に、ランサムウェア攻撃は企業にとって深刻な問題で、その影響は年々増加しています。過去には管理者アカウントの情報が不正に入手され、バックアップデータが削除される事件も発生し多くの事業者がその脅威に直面しています。
この不変スナップショット機能は、作成されたスナップショットを一定期間削除や変更できないようにすることによってデータを保護します。もしも管理者アカウントが悪用されたとしても、指定された保護期間内はデータの変更や削除が行えないため、万が一の際でもスナップショットからデータの復元が可能になります。この機能により、業務の継続性を確保し、安心してビジネスを行うことができるでしょう。
保護期間の設定
ユーザーは不変スナップショットの保護期間を自身のニーズに合わせて自由に設定できます。この期間が過ぎると保護が解除され、必要に応じて新たにスナップショットを作成することが出来るため、効率的なデータ管理が可能です。
対応機種
本機能は以下のTeraStationシリーズに対応しています:
- - TS51220RHシリーズ
- - TS5820DNシリーズ
- - TS5620DNシリーズ
- - TS5420RNシリーズ
- - TS5420DNシリーズ
- - TS5220DNシリーズ
- - TS5220DFシリーズ
- - TS5020シリーズ(対応ファームウェア:Ver2.20以降)
また、TS7010シリーズやTS6000シリーズへの対応も順次進められる予定です。
業界動向と今後の展望
ランサムウェア攻撃は企業の業務を脅かす深刻な問題であり、その対策が重要だとされています。今回のバッファローの新機能は、特に重要なデータを保護するための有力な手段となるでしょう。今後もIT企業各社は、こうしたセキュリティ対策を強化しつつ、ユーザーが安心して利用できる環境作りに努めることが求められます。
まとめ
バッファローが提供する不変スナップショット機能は、ランサムウェアからデータを守る新たな一手です。法人向けのNASを利用する企業にとって、これまで以上にデータ保護の視点が重要になる中、この新機能は強力なサポートを提供します。データの安全性を確保したい企業は、ぜひこの機能を活用してみてはいかがでしょうか。