ユーグレナ育ちのお米『ぴかまる』が金賞を受賞
新潟県南魚沼市で生まれたお米『ぴかまる』が、2025年に開催された『第27回 米・食味分析鑑定コンクール:国際大会』で最高の金賞に輝きました。これは、株式会社ユーグレナが農業分野に進出し、初めて誕生した「ユーグレナ育ち」の製品によるものです。この革新的なお米は、まつえんどんの若手夫婦が大切に育てたものであり、強い輝きと大粒の形が特徴です。冷めても美味しい低アミロース米で、様々な食事と相性抜群です。
農業界における新たな挑戦
ユーグレナ育ち『ぴかまる』は、ユーグレナ(ミドリムシ)を活用した土壌改良を行い、農業における持続可能性を目指しています。彼らは農薬をできるだけ使用せず、人力での雑草除去を行うなど、丁寧な農法にこだわり抜いているのです。さらに、玄米黒酢の散布によって稲の成長を促し、米の甘みや粘りを引き出す工夫も行われています。このような手法により、『ぴかまる』は単なるお米ではなく、品質が高く評価される産品となっています。
科学的なアプローチ
お米の美味しさの裏には、科学的な研究もあります。ユーグレナ粉末を土壌に添加する実験では、善玉菌として知られる放線菌の数が増え、これは植物がより多くの水分や栄養を吸収するのに寄与します。このような科学的要素は、まつえんどんが行う丁寧な農法と組み合わさり、『ぴかまる』の美味しさと品質をさらに引き上げています。
国際大会の意義
米・食味分析鑑定コンクールは、国内外の米を対象とした最大規模の品評会で、5,000点以上の出品があります。審査は科学的な数値評価と専門家による官能審査によって行われ、金賞を受賞することは生産者の実力が国際的に認められた証明です。この栄誉は、ブランド価値の向上や販路の拡大にも結びつき、全国の生産者たちによる高度な競争の舞台でもあります。
ユーグレナ育ちの未来
『いきものたちにユーグレナ』というブランドでは、ユーグレナの持つ栄養素を生かした飼料・肥料製品を展開。これによって育てられた農畜水産物は、ユーグレナ育ちとしての認証を受け、安心・安全を消費者に保障します。この取り組みはサステナブルな一次産業を推進し、広がりを見せることでしょう。
株式会社ユーグレナの展望
2005年に設立された株式会社ユーグレナは、微細藻類ユーグレナの大量培養に成功し、現在ではサステナブルアグリテック分野にも積極的に進出しています。ヘルスケア事業やバイオ燃料事業を展開し、「人と地球を健康にする」という理念のもと、社会課題の解決に取り組んでいます。今後の展開にも大きな期待が寄せられています。
日本の農業界に新たな変革をもたらす『ぴかまる』。その品質や美味しさは、多くの人々に新たな食の体験を提供し続けることでしょう。