2024年J.D.パワー調査発表、レクサスとMINIがトップに!
自動車業界における顧客満足度の専門機関である株式会社J.D. パワー ジャパンが、2024年の日本自動車商品魅力度(APEAL)調査の結果を発表しました。この調査では、新車を購入したユーザーからの評価を基に、各ブランドやモデルの魅力度を測定します。
調査のハイライト
2024年の調査は14回目で、参加者は新車購入後2ヶ月から13ヶ月経過したユーザー21,412名です。APEALスコアの平均は668ポイントとなり、前年の671ポイントからわずかに低下しました。この結果は、2021年以降の継続的な改善傾向とは対照的で、マスコミの関心を集めています。
特に、ラグジュアリーブランドの中で最も高評価を得たのは、レクサスの760ポイントでした。マスマーケットブランドでは、MINIが720ポイントで1位に選ばれました。これは、昨年の見識が引き続き強固であることを示しています。
モデル別評価
モデル別の評価では、日産がコンパクトSUVのキックスなど3つのセグメントで高い評価を受けています。トヨタと三菱もそれぞれ2セグメントでトップ評価を得ており、スズキとスバルも各1セグメントで名を挙げました。また、日産のキックスは2024年の日本自動車初期品質調査でもトップの評価を得ており、そのパフォーマンスは非常に高いものと言えます。
軽自動車の影響
登録車のAPEALスコアは前年同水準の683ポイントを記録しましたが、軽自動車の評価は636ポイントと前年より15ポイント低下しました。この軽自動車市場のスコア低下が全体の評価を押し下げた要因とされています。すべてのブランド・モデルにおいて軽自動車の指標が前年を下回る傾向が続いており、業界関係者はこの傾向に注視しています。
商品魅力度と初期品質
また、初期品質不具合が商品魅力度に与える影響も顕著です。不具合を経験したユーザーのAPEALスコアは640ポインと、経験がないユーザーの694ポイントに比べて54ポイントも下回ります。これにより、初期不具合の存在が消費者の評価に直接影響を及ぼしていることが分かります。
登録車では不具合が54ポイントの差を生み出しているのに対し、軽自動車では62ポイントの差があり、軽自動車においてはより大きな影響が見られます。これらの数値から、今後の顧客体験向上に向けての施策が求められることが分かります。
燃費性能の向上
登録車の中でも、プラグインハイブリッド車(PHEV)や電気自動車(EV)は前年以上の評価を得ており、特に燃費や航続距離に関する評価が改善されている点が注目されます。バッテリーの性能向上が消費者の選択肢に大きな影響を与えていると考えられます。
各部門のTOPブランド
2024年の調査結果を受け、以下のブランドとモデルが評価されました。
- - ラグジュアリーブランド:レクサス
- - マスマーケットブランド:MINI
- - カテゴリー別高評価モデル:
- 軽セダン:スズキ ラパン
- 軽ハイトワゴン:日産 サクラ
- コンパクト:日産 ノート
- コンパクトSUV:日産 キックス
- ミッドサイズSUV:三菱 アウトランダー
まとめ
J.D. パワーの調査は、自動車メーカーにとって非常に重要な指標となります。顧客の声を反映した評価が、今後のモデル開発や顧客サービスの向上に寄与することでしょう。市場動向に敏感な自動車業界関係者は、これらのデータを基にさらに成長戦略を模索していく必要があります。