腎臓病患者のメンタルケア
2024-07-12 11:09:10

腎臓病患者のメンタルケア、課題山積!3人に1人がストレスにうまく対処できず、相談できる医療施設は2割にとどまる

腎臓病患者のメンタルケア、深刻な現状が明らかに!



腎臓病患者のメンタルケアに関する調査結果が発表されました。この調査は、一般社団法人ピーペックが運営するウェブサイト「じんラボ」の「with Kidneyプロジェクト」の一環として実施されたものです。調査対象は、腎臓病患者、透析患者、移植経験者など102名で、Webアンケート形式で行われました。

調査結果によると、腎臓病患者の3人に1人がストレスや悩みに対処できていると感じておらず、メンタルケアの相談環境が整備されている医療施設は2割程度にとどまっていることが明らかになりました。

ストレスとの向き合い方の課題



腎臓病は、食事療法や通院など、生活に大きな制限を伴うことが多く、患者はさまざまなストレスを抱えています。今回の調査では、腎臓病が分かってからの悩みとして、食事療法、病状・体調、金銭面、生活の制限など、多岐にわたる回答が寄せられました。

ストレスを抱えた際に相談できる相手については、3割以上が身内、2割5分程度が誰にも相談しないと回答しました。相談できる相手がいても、具体的な相談内容や相談方法に困っている方も少なくないようです。

医療機関側の課題



医療機関においても、メンタルケアの相談環境整備は遅れている現状があります。今回の調査では、メンタルケアの相談環境がある医療施設は18.6%にとどまり、7割以上の施設では相談環境がないという結果が出ています。

腎臓病患者のメンタルケアは、患者自身の課題だけでなく、医療者や医療施設側の意識改革も必要不可欠です。

「with Kidneyプロジェクト」の取り組み



「with Kidneyプロジェクト」は、腎臓病患者が安心して療養生活を送れるよう、さまざまな取り組みを行っています。

腎臓病に関する情報提供
メンタルケアに関する情報提供
医療機関との連携
患者同士の交流イベント

プロジェクトでは、患者と医療者が共同で作成した「腎臓病とのつきあい方ガイド」も公開しています。このガイドは、腎臓病の治療と生活に関わる情報をまとめて管理するためのツールで、患者が安心して療養生活を送れるように支援することを目的としています。

腎臓病患者のメンタルケアの重要性



腎臓病は、早期発見・早期治療が大切です。しかし、多くの人が自覚症状がないために放置してしまう現状があります。

腎臓病の治療には、身体的なケアだけでなく、心のケアも不可欠です。ストレスをうまく解消し、ポジティブな気持ちで治療に取り組むことが、病状の悪化を防ぎ、より良い療養生活を送るために重要になります。

「with Kidneyプロジェクト」のような取り組みを通して、腎臓病患者のメンタルケアの重要性に対する理解を深め、患者が安心して療養生活を送れる環境づくりを促進していくことが重要です。


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