ピカリング インターフェースの新ツールが登場
日本を含む世界中のエンジニアたちにとって、電気テストと検証の最前線で活躍するピカリング インターフェースが、マイクロ波スイッチ・デザインツールの最新バージョンを発表しました。新たに追加された回路設計機能とシミュレーション機能により、設計工程が飛躍的に進化しています。2024年に開催されるEuropean Microwave Week(EuMW)で正式に披露されるこのウェブベースのツールは、エンジニアが手軽にカスタムRFスイッチング・サブシステムを設計できる画期的なものです。
ツールの特徴
この最新のマイクロ波スイッチ・デザインツール(MSDT)は、数回のクリック操作だけで特定のアプリケーションに基づいたPXI/LXI RFおよびマイクロ波スイッチング・サブシステムを構築できる、使いやすいオンラインの無料ツールです。これにより、従来の複雑なプロセスが大幅に簡略化され、試作や検証のソリューションが迅速かつ効率的になります。設計段階から製造段階までのリスクを抑える効果も期待されています。
新たに加わった回路図機能とシミュレーション機能は、元々のパネル・コンフィギュレータとスムーズに統合され、RF性能が確認された電気回路図から直接、機械レイアウトを作成可能となります。この機能によって、エンジニアリング・チームはピカリングのRFエンジニアチームとの連携を深めやすくなります。
業界への影響
航空宇宙、防衛、通信、自動車、医療、半導体など、多岐にわたる業界向けの信号ルーティング・アプリケーションに対し、カスタム/ターンキーのRFおよびマイクロ波スイッチングシステムが容易に製作可能になります。ピカリングのマイクロ波部門マネージャーであるサイモン・アーロット氏は、「新機能の導入により、RFスイッチング・サブシステムを仮想環境で視覚的に設計し、検証できるようになりました」とこのツールの利点を語っています。
使いやすさと手軽さ
MSDTはインストール不要で、オンラインで利用できるため、物理的なモデルを構築する前に仮想環境でデザイン、テスト、最適化を直感的に行えます。この柔軟性により、時間やリソースを大きく削減でき、複雑なRFIUスイッチング・システムの設計に伴うリスクを最小限に抑えることができます。
さらに、MSDTは多種多様なRFおよびマイクロ波部品へのアクセスも提供し、各コンポーネントや信号経路の設計支援が可能です。これにより、電気性能の予測精度が向上し、設計の精度が高まります。
ピカリングのビジョン
35年以上にわたり、ピカリング インターフェースは競争力のある価格で業界標準の高性能マイクロ波スイッチング・システムを提供してきました。新たなアップデートを受け、今回のマイクロ波スイッチ・デザインツールは、製品開発サイクルの加速や業界のニーズに応える信号ルーティング・ソリューションの実現に向けた重要な一歩となっています。
ピカリング インターフェースは、今後もこのような革新を通じて、多岐にわたる業界の信頼を勝ち得ていくことでしょう。詳細な情報は、公式ウェブサイトで確認できます。