EX4Energyが分散型エネルギー解決に向け3.5億円の資金調達を実施

EX4Energyが目指す分散型エネルギーの未来

EX4Energy株式会社は、分散型エネルギーの接続問題を解決し、カーボンニュートラルを実現することを目指している企業です。2023年、同社はシリーズAとして3.5億円の資金調達を成功させ、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社や三菱UFJキャピタル株式会社といった大手投資家からの支援を受けることができました。これにより、分散型エネルギーを活用するために必要な情報基盤「Public Power HUB」のさらなる機能強化を進めていきます。

分散型エネルギーの現状

近年、太陽光や風力などの再生可能エネルギー導入が加速しています。しかしながら、これらのエネルギーを絡めたシステムの接続には多くの課題が残されています。エネルギー機器同士の相互接続は必要不可欠ですが、各機器の接続仕様の違いが実装の障壁となっているのです。EX4Energyは、これを解決するために「Public Power HUB」を開発しました。この基盤は、エネルギーサービス事業者が手軽に分散型エネルギーを活用できるように設計されています。

Public Power HUBの特徴

1. 個別接続業務の負担軽減
サービス事業者は、EX4Energyの「powerhubコネクトサービス」を利用することで、機器の接続仕様の違いを気にせずに分散型エネルギーと監視制御システムを簡単に接続できます。

2. ネットワーク監視による信頼性の向上
PPH-NOCを通じて、エネルギー機器と監視システムとのメッセージの送受信を常に監視し、不具合が発生した場合には迅速に対応します。

3. セキュアな接続の実現
クラウドへの接続は当社の専用網を通じて行い、インターネット経由のサイバー攻撃から保護します。

資金調達の目的

調達した資金は、Public Power HUBの機能強化や新しい人材の採用に充てられ、企業の成長基盤を固める計画です。特に、太陽光発電大手のオルテナジー社との共同開発プロジェクトや、大手エネルギー事業者と協力した家庭用エネルギー機器の接続性を検証するプロジェクトも始まっています。

実現への道

これらの取り組みを通じて、EX4Energyは分散型エネルギーの社会浸透に向けた重要な役割を果たすと期待されています。カーボンニュートラル実現に向けて、電力業界全体の変革が不可欠です。EX4Energyは、業界の知見を持つリーダーシップをもとに、パートナー企業との連携を強化し、新たな顧客価値の創出に努めています。