立正大学とフィンテックガーデンの協力
立正大学は、9学部16学科7研究科を有する総合大学として、学生のキャリア形成を促進するための新たな試みを行っています。2023年度と2024年度に続き、2025年度にも実施される「シン・インターンシップ」は、一般社団法人フィンテックガーデンとの共同プロジェクトです。
このインターンシップの特色は、「課題解決型」である点です。学生たちは実在する企業の経営課題に挑戦し、チームで提案を行います。フィンテックガーデンの義永洋士理事長は、このプログラムが学生にとって「モラリスト×エキスパート」を育成するステージであることを強調しています。他の大学からも関心が高まっており、今後さらに多くの大学への普及が期待されています。
シン・インターンシップとは
シン・インターンシップは、文部科学省と厚生労働省、経済産業省の合意に基づいたプログラムです。これは「インターンシップの推進に関する基本的な考え方」に準拠したもので、特に「タイプ3(汎用型能力・専門活用型)」に分類される高い学修設計が特徴です。学生たちは、企業の経営課題にチームで対応し、実際の問題解決に向けた能力を養います。
課題解決テーマと学び
2025年度のインターンシップの課題解決テーマは、「国内最大・起業家支援サイトのコンテンツ作成」とされました。この5日間の実習では、学生たちは株式会社フリーウェイジャパンの井上達也氏による講義を受け、起業の重要性やフリーランスの働き方について学びます。また、実践的な知識を得るための講義を通じて、起業への視野を広げる機会が得られます。
井上氏は、豊富な業界経験を持つ起業家であり、実践的な知識とリアルな教訓を伝えることで学生たちに新たな視点を提供します。彼の活動は、フリーウェイプロジェクトを通じて国内の中小企業から多大な支持を得ており、学生たちに多くの刺激を与えることでしょう。
期待される成果
インターンシップを通じて、学生たちは様々な実務に従事しながら、多角的な視点から起業やフリーランスの働き方について理解を深めます。また、動画制作やインタビューなどの活動を通じて、彼ら自身が持つスキルや意見を積極的に表現する重要性を学ぶでしょう。これは、将来のキャリア形成に非常に役立つ経験となります。
また、インターンシップでは、企業の専門家から直接ビジネスのルールや知識を学ぶことができ、より実践的なスキルを身につけることが期待されています。学生たちは、自分自身のキャリアに対する新たな視点を得ると共に、多様な働き方についても理解を深めています。
参加学生の声
参加した学生たちの声としては、就職市場についての新たな視点の獲得や、起業に対する視野を広げたとの感想が多く寄せられています。インターンシップを通じて、自分のキャリアパスに複数の選択肢が存在することを理解し、その後の進路選択に大きく影響を与える成果をもたらしました。
「この実習を通じて、会社に就職することが唯一の道ではないと感じました。自分の興味に合わせたキャリアを作ることができるという希望を持てました。」との声もあります。
結論
立正大学と一般社団法人フィンテックガーデンによるシン・インターンシップは、学生にとって非常に貴重な学びの機会を提供するものです。これからもこのような取り組みが増え、学生たちが自らのキャリアを広げることができるプログラムが進化し続けていくことを期待しています。