「Child Care System + Pro」受賞の背景
保育業務の支援を目的とした「Child Care System + Pro(CCS+Pro)」が、平成30年度のIT特別賞(技術活用賞)を受賞しました。これは、株式会社global bridge HOLDINGSが提供する、現場からのフィードバックを基に進化を続けているシステムです。ここではCCS+Proがどのように生まれたか、そしてその機能について詳しく解説します。
CCS+Proの進化の軌跡
第1世代:手書きからの脱却
2007年の創業当初、保育施設のシフト管理は経験豊富な保育士の手により行われていましたが、その方法は主に「経験と勘」に依存していました。これにより、時間的なロスや人的ミスが頻発し、業務負担が増大する状況がありました。これを解決するために、まずは手書きのシフトをExcelで管理する取り組みが始まりました。
第3世代:クラウドサービスでの大躍進
その後、NTT東日本との提携により、クラウドベースのシステム開発が実施され、保育業界におけるさらなる効率化が図られました。これにより、シフト作成の自動化や人員配置の最適化が実現し、多くの施設がCCSを導入するようになりました。
第5世代:保育ロボットVEVOの導入
そして今、CCS+Proでは「保育ロボットVEVO」が導入され、より先進的な機能を実現しています。VEVOには、登降園管理、温度検知機能、午睡チェックといった、子どもたちの安全を守るための重要な機能が搭載されています。この進化により、現場の業務負担が大幅に軽減されることが期待されています。
CCS+Proの機能詳細
CCS+Proは、以下のような多機能を有しています:
- - 保育士配置数の自動算出:必要とされる保育士の人数を自動で計算し、適正なシフトを作成する機能を搭載。
- - ペーパーレス化:各種書類の電子化を進め、記録管理を簡素化。これにより、時間の節約と環境への配慮を実現。
- - 現場サポート体制の充実:システムに不慣れなスタッフでも安心して使用できるサポートが充実しています。
今後の展望
グローバルブリッジは、CCS+Proを通じて保育施設の業務効率化をさらに進め、未来の子どもたちと保育士のために働きかけを続けていきます。ITを活用し、待機児童問題の解決にも寄与することで、より良い社会を目指しています。今後も技術革新を通じて多様なニーズに応え、保育現場に新たな風をもたらしていくことでしょう。