新たな防爆型無線振動センサ「b-Monitor 2 Ex」の登場
株式会社酉島製作所は、2023年12月25日から本質安全防爆構造の無線振動センサ「b-Monitor 2 Ex」の受注を開始します。この製品の開発は、設備の老朽化や人手不足、熟練技術者の減少といった現代の課題に起因しています。特に、故障や異常を早期に発見し、これを未然に防ぐことの重要性が高まっています。
同社が提供するIoT振動監視システム「TR-COM」は、回転機械の劣化予兆を検出することに特化しています。しかし、従来のモデルは防爆エリアでは使用できなかったため、石油プラントや化学工場といった危険な環境での使用を望む声が多くありました。そこで新たに登場した「b-Monitor 2 Ex」では、そのニーズに応える形で防爆仕様を実現しました。
製品概要
「b-Monitor 2 Ex」は、危険場所であるゾーン2における設備(主に回転機械)に設置可能です。これにより、可燃性ガスなどが存在する環境でも安心して使用でき、異常を早期に検出することで大きなトラブルを防ぐことができます。
この製品は、すでに600以上の事業所で運用されている「TR-COM」に統合されることによって、防爆エリアにも対応し、より広範囲な予知保全の実現が期待されています。
主な機能
- - 防爆性能: Ex ic IIC T4 Gcを取得し、ゾーン2での運用に適しています。
- - 無線式設計: 設備への後付け設置が容易で、異常の予兆を迅速に検出できます。
- - モバイル運用: センサのデータはモバイル端末で簡単に受信可能で、現場での操作性が向上しています。
仕様詳細
このセンサは、1軸振動の加速度と速度、温度測定が可能で、測定周波数は8Hzから10kHzと幅広い範囲をカバー。さらに、動作温度範囲は-20℃から60℃に対応し、設置面は最大85℃まで許容されます。電池は最大で3年間使用でき、長寿命化が図られています。
今後の展望
「b-Monitor 2 Ex」の導入により、これまで利用できなかった危険領域でも、効率的に設備の状態を監視できるようになります。今後は、この技術が様々な業界での予知保全を可能にし、より安全な作業環境を実現することが期待されています。
詳細については、TR-COM専用サイトや株式会社酉島製作所のマーケティング担当までお問い合わせください。