福岡国際空港、DX化で業務の効率向上
福岡国際空港株式会社が、デジタル化を推進するため、情報共有システム「スタッフサイネージ®」を導入しました。この取り組みは、同空港で働く約300名のスタッフ間での情報共有を効率的に行うことで、業務の向上を目指すものです。
新たなシステム導入の背景と目的
福岡国際空港は2019年から官民の共同運営で運営されており、年間の旅客数は3500万人を超えるなど、東アジアでも有数の規模を誇ります。2025年3月末には国際線エリアが拡張され、免税店の販売面積は従来の4倍に拡大される予定です。この大きな変化に伴い、急速に増加するスタッフへの情報伝達が急務となっていました。
そこで、株式会社レスターが提供する「スタッフサイネージ®」が選ばれました。このシステム導入により、以下のような業務効率化が実現されました。
全体周知のスピードと確実性向上
「スタッフサイネージ®」は、所属部署からの重要なお知らせやルール変更、保安ルールの徹底などを全スタッフに迅速に伝えることができます。これにより、情報の漏れや誤解を防ぎ、安心・安全な空港運営が実現されます。
情報確認状況の見える化
資料の紙配布を廃止し、タブレットを活用することで、スタッフは必要な情報をスムーズに確認できます。また、確認状況をリアルタイムで把握することが可能となり、マネジメントの精度も向上しました。
マネジメントの効率化
このシステムでは、昼礼の参加人数を限定することができ、重要な情報共有の時間を短縮しました。また、参加できなかったスタッフも後で配信された情報を確認することで、全スタッフが同じ情報を得ることができます。
担当者の声
福岡国際空港のリテール本部、免税事業部のディルズ和美課長は、「紙で共有していた資料もタブレット内で完結し、情報の確認状況も簡単に把握できます。多様な国籍のスタッフが在籍する環境でも、操作がシンプルで分かりやすい点を高く評価しています」とコメントしています。これは、効率化だけでなく、スタッフが安心して働ける環境づくりにも寄与しています。
「スタッフサイネージ®」の特徴
「スタッフサイネージ®」は、株式会社テクノフェイスが開発したノンデスクワーカー向けの情報共有システムです。デジタルサイネージとして利用され、タッチ操作で簡単に情報を閲覧可能です。さらに、誰が、いつ、どの情報を確認したのかを記録することができ、情報共有のフォローも容易になっています。
結論
福岡国際空港の取り組みは、今後ますます拡大する業務に対して、柔軟かつ効率的に対応するための重要なステップです。デジタル化が進む中、スタッフ同士の円滑な情報共有が、より良い空港サービスの実現に寄与することでしょう。