AI SPERAとパロアルトネットワークスが手を組み、サイバーセキュリティ界に新風を吹き込む

AI SPERAとパロアルトネットワークスの新たな連携

AI SPERA（エイアイスペラ）は、AIを活用した脅威インテリジェンスプラットフォーム「Criminal IP」を、世界屈指のサイバーセキュリティ企業であるパロアルトネットワークスと連携させることを発表しました。この技術統合は、韓国企業として初めての試みとなります。AI SPERAは、自社製品をパロアルトネットワークスの「Cortex XSOAR」と組み合わせることで、サイバーセキュリティ市場での影響力を一層高めることを目指しています。

パロアルトネットワークスについての理解

パロアルトネットワークスは、時価総額が約21兆円に達するサイバーセキュリティのリーディングカンパニーです。同社はAIを基盤にした統合的なセキュリティソリューションを開発しており、脅威の検知、分析、対応を自動化する「Cortex XSOAR」を中心としたサービスを提供しています。この革新的なプラットフォームが、AI SPERAとの連携を通じて新たなセキュリティ施策の展開を可能にします。

技術連携の背景と目的

近年、AIを悪用したサイバー攻撃は高度化しており、企業は新しい脅威に迅速に対応する必要があります。AI SPERAの「Criminal IP」は、AIを使った脅威インテリジェンスを駆使し、従来のSOAR運用を補完する形で社内外の脅威をリアルタイムで可視化します。この技術連携により、大規模なデータ分析を行いながら、迅速かつ正確に攻撃対象領域を特定することが可能になります。

Criminal IPが実現する全体の可視化

Criminal IPは、以下のようなさまざまな脅威をリアルタイムで監視し、分析・対応を行います。

- 悪性IPの動向
- バイパス型VPNの活動
- ハッキンググループに関連するインフラ
- 社内の資産が持つ公開ポートのリスク
- CVE脆弱性や露出リスク

このように、Criminal IPはセキュリティ担当者が手動で介入せずとも、持続可能なセキュリティ運用を実現することを目指しています。

フレキシブルなAPI統合

AI SPERAの提供するCriminal IPは、さまざまなセキュリティシステムとの統合が簡単に行えるAPI方式で設計されています。既にパロアルトネットワークスを利用する企業は、市場から認証済みの「Criminal IP」パックをダウンロードすることで、即座にこの機能を活用できます。これにより、企業は迅速なセキュリティ対策を講じることができる環境が整います。

クラウド・セキュリティ企業との協業

AI SPERAは、すでに多くのクラウドプロバイダーやセキュリティ製品と連携しており、Microsoft Azure、Amazon Web Services（AWS）などの市場でも広く利用されています。これにより、同社はSIEMやSOAR、ファイアウォールといった多彩なセキュリティソリューションを提供しています。

グローバルな協力ネットワーク

Criminal IPは、SECaaS（Security as a Service）モデルで提供されており、導入後は即時に利用可能です。既存システムとの高い互換性も特徴で、AI SPERAはCiscoやFortinet、Tenableなどの世界的なセキュリティ企業と45社以上のパートナーシップを結んでいます。これにより同社は、セキュリティ分野で最大規模のグローバル協力ネットワークを構築しています。

今後の展望

AI SPERAのCEOカン・ビョンタク氏は、「このグローバルNo.1のセキュリティ企業とのコラボレーションは、韓国のサイバーセキュリティ技術が認められた証です。将来的にAIによる脅威インテリジェンスや自動化の重要性はますます高まるでしょう」とコメントしています。今後もCriminal IPを足がかりに、セキュリティの自動化をリードし続ける意向を示しています。

AI SPERAの「Criminal IP」は、150カ国以上の顧客にCTIデータを提供しており、今後の展開にも注目が集まります。