新たな医療技術の未来を築く合弁会社設立のお知らせ

合弁会社設立のご案内

当社は2025年6月9日、取締役会にて合弁会社「株式会社OtoCheck」の設立を決定しました。この合弁会社は、医療法人社団和光会総合川崎臨港病院の理事長・渡邊嘉行氏が率いるGreen Apple株式会社およびMPO株式会社と共同で設立されます。

合弁設立の背景と目的

当社は、2023年3月から医療法人社団和光会総合川崎臨港病院と連携し、AIを活用した中耳炎診断サポート機器の開発に取り組んでいます。特に中耳炎は小児に多く見られ、症状を表現しにくいことから、早期診断が困難であるという課題を抱えています。

さらに、医療現場における画像AIの活用は今後の成長が期待され、2030年までには約119億ドルの市場規模に拡大するという予測もあるため、当社はこの分野での発展を目指しています。

本合弁会社には当社が22.08%出資し、医療機器市場への進出や業界との連携を強化し、事業の多様化を図ることが目的です。一般家庭に向けた中耳炎診断サポート機器の開発を進め、現在調整中の製品「オトチェック」は2025年中の発売を予定しています。

製品展開と将来計画

「オトチェック」は、将来的に厚生労働省が所管するPMDAの審査を受け、薬事承認を取得することを目指します。これにより、保険適用医療機器としての展開が期待されます。

合弁会社の概要を見ていくと、Green Apple株式会社は医療現場のニーズを捉えることに特化した企業で、医療関係者と企業との橋渡し役を果たしています。一方、MPO株式会社はライフサイエンス分野に特化した技術移転機関としての機能を持ち、高度な専門性を備えています。