会員数増加の理由
2021-06-10 16:30:02
日本アマチュア無線連盟が会員数27年ぶりに増加!その背景とは
日本アマチュア無線連盟が会員数を27年ぶりに増加させた理由
一般社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL、本部:東京都豊島区)は、令和2年度末における会員数が前年同期比で574名増の65,788名になったと発表しました。これは平成6年度末以来、実に27年ぶりの会員数増加となります。この変化は一体何に起因しているのでしょうか。
会員数の過去の推移
1990年代初頭、アマチュア無線は手軽な通信手段として注目を集めていました。特に平成7年にはアマチュア無線局数が136万局を超えるピークを迎え、JARLの会員数も過去最高の19万3,945名に達しました。しかし、その後携帯電話やインターネットの普及により、アマチュア無線局数は減少に転じ、会員数も大幅に減少しました。
会員増強活動の取り組み
この29年にもわたる会員数の減少を打破するために、JARLは積極的に会員増強活動を行ってきました。
・若い世代を対象にした「お試し入会キャンペーン」の実施
・地域のイベントや催事を通じた新規会員の獲得
・会員専用の保険や各種割引制度の導入
これらの取り組みが奏功し、今年のコロナ禍の影響も手伝って、ステイホームをする中でアマチュア無線に興味を持つ人が増えたことが、会員数の回復に寄与しました。
制度改正と新たな展望
さらに、今年3月にはアマチュア無線の社会貢献活動を強化するための制度改正が実施され、小中学生の体験機会も広がることが期待されています。これにより、親子や学校での体験を通じてアマチュア無線がより普及し、ICT人材の育成にも貢献できるでしょう。
なぜアマチュア無線なのか
アマチュア無線は、単なる通信手段にとどまらず、技術的なスキルやリーダーシップ、さらには災害時の救援活動にも寄与するなど、多岐にわたる可能性を秘めた分野です。特に災害発生時、通信インフラが途絶えた際の重要な情報伝達手段としてその存在意義が再評価されています。
まとめ
JARLは今後も、会員の獲得と継続を促進するための努力を続け、アマチュア無線の振興を図っています。会員数が増加することで、さらなる社会貢献につながる有意義な活動が期待できるでしょう。無線技術の発展と、それを支えるコミュニティの活性化が求められる今、アマチュア無線の世界に新たな希望の光が差し込んできています。
一般社団法人日本アマチュア無線連盟は、アマチュア無線のさらなる発展に向けて、引き続き努力してまいります。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人 日本アマチュア無線連盟
- 住所
- 東京都豊島区南大塚3-43-1大塚HTビル6F
- 電話番号
-
03-3988-8741