スローフードの祝祭「テッラマードレ・ジャパン 2025」
2025年の11月1日から3日、熊本県水俣市にて、世界最大級のスローフードの祭典である「テッラマードレ・ジャパン 2025」が開催されることが決まりました。このイベントは、「We Are Nature」をテーマに、再生可能な未来を共に描くことを目的としています。
水俣市は、過去に「日本のスローフード発祥の地」と呼ばれ、その後も自然環境保護への取り組みを行ってきました。かつての公害問題を経て、現在では“環不知火海ネットワーク”として、新たな生産者と料理人、一般市民が協力して自然との調和を目指す活動に取り組んでいます。この流れを受けて、全国から参加者を募集し、スローフードの文化やその価値を再認識する場を設けます。
イベント概要
- - 日時: 2025年11月1日(土)〜 3日(月・祝)
- - 場所: 1日目は「水俣市総合もやい直しセンターもやい館」、2日目は「エコパーク水俣」
- - 入場: 無料(ただし一部のプログラムは有料)
プログラム内容
1日目(11月1日):
全国からの生産者が集まり、各地域の課題や希望について意見を交換する「全国生産者会議」を開催します。この会議には事前の申込が必要で、一部有料となります。また、その夜には、多くの地元の手作り料理が楽しめる「大夕食会」を予定しています。
2日目(11月2日):
エコパーク水俣で「スローフード・マーケット」を行います。このマーケットでは、全国各地から集まった美味しい食材や料理が揃い、来場者は多彩な味を堪能できる機会があります。この日も、もやい館ではスローフードに関する映画上映など、様々なプログラムが予定されています。
3日目(11月3日):
地域の代表メンバーや関係者のみが参加できるオプショナルツアーが予定されています。このツアーでは、水俣の自然や生産者とのふれあいを楽しむことができます。
参加方法
誰でもイベントに参加できますが、一緒に作り上げる側として関わりたい方を募集しています。参加の方法は、地域代表メンバー、出店者、協賛パートナーとしての3つの方法があります。「Farmers First(生産者がいちばん)」という理念のもと、地域の食や農業に関わっている方、またその活動を支援したい方々の参加を歓迎します。当日は一般参加枠も用意し、多彩なプログラムを提供する予定です。
詳しい募集要項は、公式の応募フォームを確認してください。出店者応募の締切は2025年8月20日ですが、状況によっては延長も可能です。
スローフード運動について
1989年にイタリアで始まったスローフード運動は、「おいしい、きれい、ただしい食」をすべての人へ提供することを目的にしています。この活動は世界160カ国以上に広がっており、食の未来を守るための賢い選択を推進しています。日本では、2016年に「日本スローフード協会」が設立され、地域グループが高品質な食文化の発展に寄与しています。
「テッラマードレ」とはイタリア語で「母なる大地」を意味し、スローフードインターナショナル主催の大規模なイベントです。日本でも定期的にスローフードの価値観を広める機会を設けており、更に多くの人々にスローフードの魅力を伝えていく活動を行っています。
「テッラマードレ・ジャパン 2025」では、食を通じて豊かな未来と地域文化を再認識する素晴らしい体験を提供することを目指しています。ぜひ、この機会に参加して、新しい食の文化を共に楽しみ、一緒に地域の活性化に貢献しましょう。