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守口市の再スタート「もりコン」

大阪府北河内に位置する守口市は、2020年の人口約14万4千人を数え、周辺の大阪市と密接な関係にあります。この地域の人口減少問題に対処すべく、守口市役所は2020年3月から自粛していた婚活イベント「もりコン」を7月から再開することを決定しました。このイベントは、もともと「守口いきいきライフプロジェクト」の一環として行われており、地域の活性化を図るための重要な施策でもあります。

守口市の人口問題と施策

1970年代には約18万4千人いた人口が、以降減少を続け、翌2060年には8万8千人にまで落ち込むとの予測も出ています。これは、少子化や婚姻数の減少に起因しており、守口市の「人口ビジョン」と「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、婚姻数を増やすことが急務。これを受けて2017年に設立された「守口いきいきライフプロジェクト」が具体的な行動に出ました。

「もりコン」の実績

2017年2月から、守口市役所の会議室を利用して毎月開催されている「もりコン」。参加者は延べ914人、マッチングしたカップル172組に達し、驚異のマッチング率を誇っています。このイベントは、たくさんのカップルの誕生を促進し、さらには子供が生まれるなど、実際に結婚へとつながりました。

「もりコン」は出会いの場であると同時に、守口市のイメージアップや広報活動を目的としたクイズやゲームも開催され、参加者は楽しみながら地域について理解を深めることができます。地元の企業の食材を使用した食事の提供も行い、「地産地消」の取り組みとして地域経済にも寄与しています。

新型コロナウイルスの影響

新型コロナウイルスの影響で、2020年の3月から6月末までの間、すべてのイベントが自粛となりました。しかし、7月から再開した「もりコン」では、感染症予防対策が徹底され、参加人数を限定し、各種の対策が講じられました。具体的には、参加者の検温、マスク着用、手指の消毒、換気の徹底など、安全が確保された状態で開催されています。

2020年の「もりコン」再開の概要

新たにスタートした「イブニングもりコン」は、2020年7月25日に守口市役所で実施され、定員は男女各8名、参加費用は2,000円（事前振込）と設定されています。参加者は28歳から40歳の独身者に限定され、身分証明書と筆記用具の持参が求められています。申し込みはオンラインフォームやLINEアカウントから可能です。

「守口いきいきライフプロジェクト」とは？

このプロジェクトの立ち上げには、地元で結婚相談所を運営してきた木村惠氏が関わっており、独身者だけでなくその親のためのセミナーも開催されています。婚活スキルを向上させるためのセミナーやワークショップも提供され、結婚への意識を高める活動を行っているのです。地域全体で未来のカップルを応援することを目指しています。

「もりコン」は、守口市の若者にとって出会いの新たな場となるだけでなく、地域活性化の大きな一助となることが期待されています。今後も東京や大阪の大都市圏だけでなく、地方都市でも類似の取り組みが進むことを願っています。

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