「令和の藤戸」:生演奏と演技の新たな融合
ミステリー作家、中川裕朗氏が手がける「令和の藤戸」が、2025年2月に劇団演奏舞台によって上演されます。この舞台は、平安時代の戦いで平氏に勝利を収めた佐々木三郎盛綱が、岡山県の領主に任命される場面を描いた能の演目「藤戸」を元にしており、中川氏の現代語訳により新たな息を吹き込まれた物語です。演出・音楽は、これまで数々の名作を生み出してきた浅井星太郎が担当。彼のダイナミックな演出と生演奏が織りなす舞台は、観客に新感覚の体験を提供します。
劇団演奏舞台の誕生からの歴史
劇団演奏舞台は、1973年に創設されて以来、特異なスタイルの演劇を展開しています。旗揚げ公演から生演奏のバンドを取り入れ、音楽と演劇が一体となるスタイルは、当時としては斬新でした。以来、オリジナル作品や近松劇・能狂言の現代劇化を行い、今もなお高い人気を得ています。2007年には浅井星太郎が代表を引き継ぎ、2011年には専用の劇場「演奏舞台アトリエ・九段下GEKIBA」を設立しました。ここでは、徹底的な稽古を重ねることで、観客との距離が近い臨場感を生み出しています。
「藤戸」公演の詳細
2025年2月1日から2日まで、九段下GEKIBAで上演される「藤戸」は、次のような構成で行われます。公演スケジュールは、2月1日の13:00に「team舞」、18:00に「team奏」が上演され、2月2日も同様のスケジュールでの公演があります。開演の30分前には開場し、上演時間は約1時間から1時間30分を予定しています。
出演者には、Wキャスト制を導入し、観客に二度お楽しみいただける機会を提供します。特に、注目のキャストには鈴木浩二と森田隆義の名が並び、両チームともに個性豊かな演技が期待されています。スタッフとしては、浅井星太郎が演出・音楽・美術を担当し、バンド「THE★演奏部隊」が生演奏を行います。
チケット情報
一般チケットは3000円、学生チケットは2000円(学生証提示が必要)で、全席自由。劇団演奏舞台のユニークなスタイルを生で体感できるこの機会をお見逃しなく。チケットは現在カンフェティで販売中で、詳細は公式ホームページにて確認できます。
「令和の藤戸」は、生演奏と俳優陣のアンサンブルによる、独自の世界を織りなす舞台です。この素晴らしい機会に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。