株式会社ストラテジットは、東京都港区に本社を構える企業で、最近、SaaSプロダクトのAPI連携と管理を効率化する『JOINT iPaaS』において、株式会社シムトップスが開発した現場帳票システム『i-Reporter』とのコネクタ提供を開始しました。この新たなコネクタによって、現場で入力された帳票データをERPや他のSaaS業務システムと連携することが可能になります。
このコネクタは、SaaSベンダーとその利用企業が『i-Reporter』と他のシステムとのデータ連携を簡易に実現できるよう設計されています。ストラテジットは、その連携アプリを設計・構築するサポートを行うことで、ノーコードまたはローコードの環境で迅速にデータ連携を進めることができるよう取り組んでいます。
この連携により、『i-Reporter』で記録した現場データが自動的にERPやSFA、BIツールなどの業務システムに送られるため、手作業でのデータ転記やCSVでのインポートといった手間が削減できます。また、現場とバックオフィスの情報共有が円滑に行われることで、属人化や入力ミスのリスクが軽減されるでしょう。
連携の具体例
このコネクタを活用した具体的な連携例には、以下のようなシステムが考えられます。
- - 基幹システム(ERP):『i-Reporter』で記入された検査記録や作業実績は、基幹システムであるERPに自動的に登録され、日次報告や原価管理に利用可能です。
- - SFA/CRM:保守点検の作業報告をSFA/CRMに同期させることで、営業やカスタマーサクセス部門間でのリアルタイムな情報共有が可能になります。
- - ファイルストレージ:『i-Reporter』で生成された帳票PDFを自動でファイルストレージに保存し、社内外での共有や保管業務を効率化します。
i-Reporterの特徴
『i-Reporter』は、4,000社以上、21万人以上に利用されている国内シェアNo.1の現場帳票システムです。日報や点検記録、作業チェックシートなど、従来の紙やExcel帳票をプログラミングの知識不要で簡単にデジタル化することが可能です。このシステム導入により、現場からの情報をデジタル化し、蓄積することが実現され、以下のような成果を見込めます:
- - 月200分の帳票収集・転記作業の削減
- - 分析にかかる時間を15日から2〜3分に短縮
- - 月37.5時間の帳票管理の効率化
使用者は、写真や音声、バーコードを活用して現場の状況を正確に記録することができ、リアルタイムでの情報共有と業務の自動化を両立させます。
JOINT iPaaSの役割
『JOINT iPaaS』は、データの連携構築から運用、管理を一元的にサポートするプラットフォームです。特にノーコード・ローコードでの連携構築が可能で、複雑なシステム連携にも対応しています。これにより、プロダクトベンダーや利用企業は、データ連携の煩わしさから解放され、よりスマートなデータ活用の未来を構築できるでしょう。
人々の働き方や業務プロセスが変化する中で、ストラテジットとシムトップスの連携は、現場のデジタルトランスフォーメーションを加速させる重要な要素であると言えます。今後も、i-Reporterは多くのシステムとのさらなる連携を推進し、製造業などの現場生産性向上に貢献していく予定です。