Visual Bankが提供する多国籍人物全身画像データセットの新たな機能

Visual Bank株式会社は、東京都渋谷区に本社を置くデータ関連企業で、代表取締役の永井真之氏が率いています。同社は、傘下の株式会社アマナイメージズを通じて、AI技術者や研究者向けに学習データソリューション『Qlean Dataset（キュリンデータセット）』を提供しています。近年、AI技術は急速に進化しており、その中でデータの価値はますます高まっていますが、良質なデータをいかに集め、活用するかが課題となっています。

このたび、Visual Bankは新しく、多様な国籍の被写体を含む全身画像データセットをリリースしました。従来の単独の被写体に加え、複数の人物を被写体としたことで、さまざまな国籍や文化を反映した、より現実的で応用性の高いデータを提供します。この新しいデータセットは、監視カメラシステムやロボティクス、アパレル業界、さらには医療分野など、さまざまなシーンでの活用が期待されています。

今回発表されたデータセットには、843名の外国人が含まれ、33,720枚の画像データが提供されます。画像は屋内および屋外で撮影されており、アフリカ、スリランカ、インド、中東、欧米、オーストラリア、中国、東南アジアの被写体が含まれ、多岐に渡る文化や環境を反映しています。この豊富なデータは、AIのトレーニングにおいて、特に精度を高めるために大いに貢献するでしょう。

また、このデータセットは一般的な商用利用だけでなく、特定の研究目的にも対応可能です。これまでのQlean Datasetの特徴である『データレシピ』を用いることで、ニーズに応じたデータの組み合わせが可能となり、AI開発の効率を飛躍的に向上させます。さらに、アノテーション済みデータやカスタマイズ対応も行っており、利用者にとって柔軟性の高いデータ提供を実現しています。

特に、AIにおける公平性の評価やバイアスの検証も重要な課題とされていますが、多国籍のデータはその解決に向けても役立つことでしょう。国籍や体型の多様性を考慮したデータセットは、AIモデルが公平でバイアスの少ないものになるよう、さらなる研究が進められています。

Visual Bankは、千葉ロッテマリーンズや東洋経済新報社とのパートナーシップを活用し、今後もデータの収集および品質向上に努めていきます。AI開発におけるデータの重要性は日々増している中で、Qlean Datasetは研究者や企業にとって貴重な資源となるでしょう。今後、さらに多彩なデータが提供されることが予想され、AI開発の新たな可能性が広がります。

最新のデータセットやサービスについては、Qlean Datasetの公式ウェブサイトをご覧ください。