岡山大学発のベンチャー企業が未来を照らす
岡山大学から生まれた株式会社ハイドロヴィーナスが、「未来X DEMO DAY 2025」で部門別最優秀賞を受賞しました。このイベントは、三井住友フィナンシャルグループが主催するもので、スタートアップや事業会社、ベンチャーキャピタルなどが集まり、新たなビジネス創出へのチャレンジを示す場となっています。
ハイドロヴィーナスの技術
同社の基盤となるのは、水力発電機「Hydro-VENUS」です。この発電機は、半円柱型の振り子を用いて水流を利用し発電を行う革新的な仕組みを持ち、従来のプロペラ方式に比べてコストが低く、管理も簡単です。この技術は、河川や水路網での持続可能なエネルギー供給を実現するために設計されています。
さらに、ハイドロヴィーナスは、AIを活用したセンシング通信ネットワークを構築しており、これにより日常的な管理や氾濫予測を行う「治水DXソリューション」を提供しています。この技術は、電源が限られる地域でも新たな価値を生み出し、防災や減災に寄与することから、社会的な意義も非常に高いとされています。
受賞の理由
DEMO DAYでは、上田剛慈代表取締役が技術やビジョン、事業計画についてプレゼンテーションを行い、評価を受けました。特にその技術力と将来性が高く評価され、最優秀賞を含む4つの賞を受賞しました。この受賞により、今後の事業拡大に向けた支援が得られることになり、さらなる技術開発が加速すると期待されています。
上田代表取締役は、「このような評価をいただけたことを大変光栄に思う。持続可能なエネルギーと災害リスク低減の両立を目指し、より多くの人々に貢献できる技術の提供を続けていきたい」とコメントしています。
岡山大学の取り組み
岡山大学は、今後もスタートアップ支援を通じて地域や国際社会に若いイノベーションを生み出す活動を続けます。特に、同大学研究・イノベーション共創機構では、起業に関する多様なサポートも行い、地域の若者たちに新しい道を切り開く手助けをしています。
『ハイドロヴィーナス』の成功は、岡山大学が如何に学術研究をビジネスに活かしているのかの好例です。会社設立を考える学生や教職員は、ぜひ同大学が提供するサポートを利用してみてください。地域の中核としての役割を果たす岡山大学と、ハイドロヴィーナスの今後の展開から目が離せません!