花火大会の予定、早め予約が主流に!コロナ禍を経て変化する夏の風物詩
カレンダーシェアアプリ「TimeTree」を運営する株式会社TimeTreeの社内研究所「TimeTree未来総合研究所」は、同アプリのユーザーデータから花火大会の予定登録に関する興味深い分析結果を発表しました。
2019年1月~2024年5月のデータによると、コロナ禍以前は花火大会直前に予定登録をする人が多かったのに対し、2023年以降はチケット販売開始時や開催決定告知時に予定登録が集中する傾向が見られます。
特に、長岡花火や隅田川花火大会など、数年の中止を経て復活した花火大会では、その傾向が顕著です。2023年に4年ぶりに開催された隅田川花火大会では、開催決定告知後、予定登録が爆発的に増加しました。これは、コロナ禍を経て、人々が花火大会への期待感を高め、早いうちから計画を立てていることを示唆しています。
TimeTree未来総合研究所では、この予定登録の早期化傾向は、花火大会がコロナ禍を通して早い時期から計画され、楽しみにされるイベントとなってきた変化の表れだと分析しています。
2024年も花火大会への期待感は継続!
2024年の5月31日時点で登録されている「花火」の予定数は、2023年とほぼ同水準で、早いタイミングで花火の予定を登録する人が引き続き多いことがわかりました。
また、2024年の上位10位以内にランクインした花火大会のうち7つは、2023年にも上位10位以内にランクインしていました。新たに10位以内にランクインした花火大会としては、鎌倉花火大会、みなとみらい花火大会、北海道真駒内花火大会などが挙げられ、これらの花火大会への期待度の高さが伺えます。
花火大会は、人々の楽しみな予定として残り続けるか?
TimeTree未来総合研究所所長 深川泰斗氏は、「花火大会の予定がこれだけ早く登録されるのは、花火が世の中的に楽しみにされているイベントだからと言えるでしょう。コロナ禍が花火大会に及ぼした変化を『予定登録のタイミング』という側面から分析した結果、観客側の予定データからは予定登録のタイミングが早まっていることが読み取れ、コロナ禍以前に比べ、去年と今年は花火大会を楽しみにしている方が増えているのではないかと予想されます。」と述べています。
花火大会は、近年、運営資金の確保や安全対策などの課題を抱えています。しかし、今回の分析結果から、人々の花火大会への期待感は依然として高いことがわかります。今後、花火大会が人々の楽しみな予定として残り続けるのか、注目されます。