タイアップスが顧客の推し行動を可視化する新手法
東京都渋谷区に拠点を構えるTieUps株式会社は、企業と顧客の新しい関係を築く手段として、「推し行動促進マーケティング」を新たに発表しました。この手法は、企業が顧客の推し行動、つまり商品やブランドを応援するための行動を定義し、その貢献度をAIを使って数値化する仕組みとなっています。このスコア(ポイント)は、広告に依存せずに企業と顧客の関係から成果を生み出す新しいマーケティングの形です。
顧客の貢献度を「見える化」
現在、スマートフォンの普及に伴い、消費者が接触する広告の数が増加し、従来通りの反応を獲得することが難しくなっています。その中で、商品やブランドのファンによる囲い込みが一段と重要になってきています。また、SNSの発展により、一人ひとりの意見や行動が広がる影響力を持つようになり、顧客は単なる「購入者」から、ブランドを広める「パートナー」へと変化してきています。
このような背景の中で、一方向のマス広告だけでなく、双方向のコミュニケーションを通じた方法が注目されています。ここで、タイアップスが開発したのが、顧客の推し行動をAIで評価する仕組みです。企業は「誰が」「どんな行動で」「どれだけブランドに貢献したか」を明確に把握できるようになります。これにより、購入以外の行動でも顧客を評価でき、貢献度の高い顧客には特別な体験を提供することで、全体の貢献度を高めることが可能になります。
経済合理性から感情合理性へ
この新しい施策は、一般的なポイ活とは異なり、参加時点で得られる価値が明確でないスコアを付与します。これにより、単なる経済的利益に基づく行動ではなく、感情にもとづく納得感に基づく行動を促します。顧客が獲得したポイント(スコア)は、プログラム内の特典や参加券に交換可能ですが、現金化はできません。これが感情的なつながりを育む礎となります。
推し行動促進マーケティングの流れ
この手法は以下のステップで進行します。まず、顧客が自らの推し行動(SNS投稿やレビュー、体験談の共有など)を報告します。次に、AIが事前に設定された企業の期待する行動に基づいて、報告内容を評価します。そして、期待行動に対する適合度が高ければ高いほど、より高い数値が算出され、企業の設定によってスコアが付与されます。このシステム自体はビジネスモデル特許出願中です。
実証実験の成功事例
この取り組みの実証実験は、タイアップスが運営する「lit.link」というプロフィールページ作成ツールの公式コミュニティ「LITLAB」にて実施しました。AIを活用し、コミュニティ参加者の自発的な推し行動(具体的にはコミュニティへの投稿)をスコアリングする仕組みを導入した結果、5日間で120件を超える投稿が集まり、参加者のサブスクリプション登録率は導入前の約4倍に向上しました。興味深い点は、サブスクリプションへの誘導が行われていないにもかかわらず、自発的に登録し課金する顧客が増加したことです。この成果は、推し行動の「見える化」とスコア化が参加者のモチベーションを向上させ、エンゲージメント及び顧客生涯価値(LTV)の向上を促進する可能性を示唆しています。
タイアップスのマーケティングプラットフォーム
「タイアップス」とは、顧客の推奨行動を促進するためのマーケティングプラットフォームで、コミュニティの活性化を通じてロイヤルティの高い顧客を育成します。顧客体験の価値を高め、購買や口コミを促進するために、コミュニティを組み込むことが鍵です。この新たなマーケティング手法の導入によって、企業は顧客との関係をより深め、持続可能なビジネスモデルを確立することが期待されます。
会社情報
TieUps株式会社は「クリエイター・ファン・企業のタイアップ経済圏」をビジョンに掲げ、「個人の活動を楽しく表現し、その個性を価値に変える」ことをミッションとしています。現在、350万ユーザーを突破したプロフィールページ作成ツール「lit.link」とともに、コミュニティを活用した推し行動促進マーケティングプラットフォーム「タイアップス」を提供しています。
詳細な資料については、タイアップスの公式ウェブサイト(
こちら)をご覧ください。