貸切クルージングの注目度が急上昇
新型コロナウイルスの影響が薄れ、企業が行う貸切クルージングの需要が急増しています。特に、アニバーサリークルーズが運営するサービスでは、乗船数が昨年と比較して177%も増加し、これが何を意味するのかを分析していきます。
コロナ禍からの回復
2023年5月8日付けで新型コロナウイルスが5類感染症に分類されたこともあり、企業の活動が本格的に再開されています。アニバーサリークルーズでは、2022年7月から2023年6月のコロナ禍のデータと、2023年7月から2024年6月のコロナ明けのデータを比較した結果、乗船人数や平均単価がいずれも昨年を上回る結果を得ています。この傾向は、企業が周年記念や懇親会の場としてクルージングを再評価していることを示しています。
法人利用の特性
特に企業が利用する場合、100名を超える大規模なイベントが増加しており、これが乗船人数の増加を牽引しています。個人利用においては、プロポーズや誕生日といった小規模な集まりが多いのに対し、法人利用は多人数が一堂に会する機会が多いのです。利用者からは「コロナ禍で懇親会を3年間休止していたが、4年ぶりにみんなで集まることができて嬉しい」という喜びの声が寄せられています。
新たなサービスの登場
アニバーサリークルーズでは、このような需要の高まりを受けて、今年7月にはビジネスに特化した貸切クルージングサービス『ビズクル』を新たに導入しました。新サービスは、企業のニーズに応える形で設計されており、すでに順調に予約が入っています。需要が高まる中でクルーザーも充実させ、サービスの質を向上させることで、さらなる需要拡大が見込まれています。
企業文化の再構築
リモートワークの導入が進んだ近年、社内での交流機会が減少し、企業文化は薄れつつありました。しかし、コロナ後には再び人とのつながりの重要性が見直され、企業は積極的にコミュニケーションの場を設けようとしています。クルージングはその一環として、非日常的で楽しい体験を提供し、社員同士の絆を深める手段として注目されています。
今後の展望
アニバーサリークルーズは、今後も多様なニーズに応じたサービスを展開し、貸切クルージングの提供を続ける考えです。さらに、クルージングの魅力を広めるため、さまざまなイベントや企画を通じて利用者を引きつけていく予定です。『場創り法人』としてのミッションを持つ同社の取り組みは、今後も多くの人々の心に響くことが期待されます。
株式会社SPICE SERVEは、2009年の設立以来、様々な貸切サービスを展開し、クルージング業界をリードしています。今後の成長に注目が集まります。