N-SIDE、電力マッチング技術で日本の電力市場を革新！JEPXと連携し、再生可能エネルギー普及を加速

N-SIDEの電力マッチング・アルゴリズムが日本の電力市場に参入

ベルギーに本社を置くN-SIDE社が開発した、電力マッチング・アルゴリズム「Euphemia」が、日本の電力取引所(JEPX)の前日市場で電力価格決定に活用されることになりました。これは、再生可能エネルギーの増加に伴う電力市場の複雑化に対応し、より効率的で安定した電力供給を実現するための重要な一歩です。

欧州での実績と日本の市場環境

Euphemiaは、既にヨーロッパ26カ国の電力取引所で10年に渡り使用され、その信頼性と精度は実証済みです。インドの主要電力取引所でも採用されており、世界的な実績を誇ります。日本市場は、2016年の電力市場全面自由化以降、卸売市場である前日市場が大きく成長しており、再生可能エネルギーの比率も増加傾向にあります。しかし、その一方で、系統混雑や発電抑制といった課題も発生しています。

N-SIDEとJEPXの協業

N-SIDEとJEPXは、大規模な検証を実施し、Euphemiaの精度と信頼性を確認しました。多様な市場参加者にも対応できるEuphemiaは、複雑な入札タイプにも対応可能な柔軟性を持ち、ブラインド・シングルプライス・オークション方式による需要と供給の最適化を実現します。この協業は、日本の電力市場のさらなる成長とイノベーションを促進し、市場参加者への柔軟性の向上、送電網の物理的制約への対応を目指しています。

日本市場へのコミットメント

N-SIDEは、日本市場への長期的なコミットメントを示すため、東京に初の海外オフィスを開設しました。これにより、日本の顧客へのサポートを現地時間で提供できる体制を整え、日本国内の電力業界事情に精通した専門家による、より充実したソリューション導入サポートを提供していきます。また、アジア太平洋地域での事業拡大も視野に入れています。

将来展望

N-SIDEは、JEPXとの協業にとどまらず、日本の送配電事業者へのシステム開発、計画、運用サポートなど、更なる事業展開を目指しています。国際的な専門知識を活かし、効率的で有意義な電力市場の設計、前日市場以外の取引における技術的な実現サポートなど、日本の電力業界に貢献していきます。

関係者のコメント

N-SIDE CEOのフィリップ・シュヴァリエ氏は、「Euphemiaが日本市場に導入されることは重要なマイルストーンであり、日本の電力市場の成長に貢献できることを確信している」と述べています。JEPXの国松亮一社長は、「世界トップクラスのソリューションを採用することで、ダイナミックで効率的な電力市場を開発できる」と期待を表明しました。