共感を広げる盲目の歌手が送るパラ選手支援のコンサート

共感を広げる盲目の歌手・栗山龍太の挑戦

盲目の歌手である栗山龍太氏が、パラリンピックを応援するコンサート「小鳩の愛～ｅｙｅ～プレゼンツ栗山龍太コンサート」を3月9日に開催します。このイベントでは、金沢少年少女合唱団との共演による力強い歌声が、観客に感動を与えることでしょう。両者の共演は、音楽を通じた共感の輪を広げる素晴らしい機会として注目されています。

栗山氏は、大阪で生まれ育ち、3歳の頃から緑内障を抱えることになりました。病状は悪化し続け、ついには小学4年生の時に視力を失う決断を下しました。両親の離婚や施設での生活を経験する中で、彼の人生を支えたのは音楽でした。横浜市の盲学校で教諭として働きながら、家族のサポートも得て、歌手活動を続けてきた栗山氏は、2018年に「リアルビクトリー」をリリース。この楽曲は、パラリンピックを応援する公式曲としても認定されています。

音楽の力で広がる共感の輪

栗山氏の「リアルビクトリー」は、彼自身の経験と想いが詰まっており、聴く者に強い共感を呼び起こします。この楽曲は、金沢少年少女合唱団との初共演により、その魅力がより一層引き立ちました。2018年7月に開催された定期演奏会で初めてこの曲を披露した際、彼らは「大勢で歌うことで、この歌の力が際立つ」と感じたとのこと。そこから、栗山氏は和楽器や手話を取り入れ、さまざまなジャンルや年齢層の方々と共演するようになりました。

また、彼の夢は、2020年のパラリンピックにおいて、千人の合唱団を作り「リアルビクトリー」を歌うことです。栗山氏は、この夢に向けて日々努力しており、多くの人々が共感し、一緒に音楽を楽しむ場を作り出しています。