ローデ・シュワルツ、AI-RANアライアンスに参画し6G時代の無線通信革新を加速
無線通信におけるAIの可能性を最大限に引き出すため、ローデ・シュワルツは、AI-RANアライアンスに参画しました。同社は、無線テストのグローバルリーダーとして、この新しい共同イニシアティブに電子計測の専門知識を提供し、無線通信へのAI統合を通じて、RANの性能とモバイル・ネットワークのさらなる発展を目指します。
今回の加盟は、ローデ・シュワルツが6Gへと歩むうえでの重要なマイルストーンであり、AIネイティブなエア・インターフェースに関する業界リーダー各社との継続的な協力関係を新たな水準に押し上げるものとなります。
AI-RANアライアンスへの参加によって、ローデ・シュワルツは、NVIDIA社やEricsson社、Nokia社、Samsung社といった業界の主要企業との連携をいっそう深めるとともに、AIネイティブなエア・インターフェースに対するテスト手法の開発でいっそう重い役割を果たしていきます。特にローデ・シュワルツの最先端の電子計測ソリューションと長年にわたる専門的な技術知見をもとに、同アライアンスによる次世代ワイヤレス・ネットワークの最適化に貢献していく考えです。
2024年2月にバルセロナで開催のMobile World Congressにおいて設立されたAI-RANアライアンスは、各メンバーの技術的専門性を活かして協調的リーダーシップを発揮していこうというものであり、業界のエコシステムが6Gに向けて進むための研究と技術革新に関する3つの主要な領域に重点を置いています。
AI for RAN: AIによるRANの能力向上で周波数の利用効率を高める。
AI and RAN: AIとRANの処理を統合してインフラをより効果的に活用し、新たなAI駆動の収益機会を創出する。
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AI on RAN: RANを通じてネットワークのエッジでAIサービスを展開し、運用効率を高めるとともに、モバイルユーザー向けの新たなサービスを実現する。
ローデ・シュワルツは、同アライアンスに参加する以前からNVIDIA社の研究チームと6G研究で協力しており、性能やネットワーク効率の向上によってエア・インターフェースに革命をもたらすと期待されるニューラル・レシーバ実装を追求するテストベッドを率先して開発してきました。そして今回、戦略的観点からアライアンスに参加し、技術革新と連携を通じて将来のワイヤレス通信をけん引していくという、ローデ・シュワルツのコミットメントをあらためて明確にしました。
ローデ・シュワルツの最高技術責任者Andreas Pauly氏は次のように説明しています。「AIネイティブなエア・インターフェースなどの6G技術要素において、その可能性を最大限に引き出すには連携が欠かせません。AI-RANアライアンスに参加して業界をリードする各社と協力することで、当社はワイヤレス通信における技術革新の最前線に立ち続けることができるに違いありません。これによって、ワイヤレス通信分野のエコシステムの皆様にも、同業界向けのテストソリューション開発における当社の豊かな経験と実績を有効に活用いただけるようになります」。
将来のワイヤレス通信におけるAIの役割と、それに関わる研究プロジェクトの支援に対してローデ・シュワルツのテスト機器がどのように貢献しているかについて、詳しくは
https://www.rohde-schwarz.com/solutions/test-and-measurement/wireless-communication/cellular-standards/6g/ai-and-ml-for-6g-networks_257029.html をご覧ください。
AI-RANアライアンスについて
AI-RANアライアンスは、技術・産業・研究機関の結集をはかれるように Amazon Web Services, Inc.(AWS)、 Arm、DeepSig Inc.(DeepSig)、 Telefonaktiebolaget LM Ericsson(Ericsson)、Microsoft Corporation(Microsoft)、Nokia、 Northeastern University、NVIDIA、Samsung Electronics、SoftBank Corp.(SoftBank)、T-Mobile USA, Inc.(T-Mobile)の企業各社および大学を創立メンバーとして発足しました。同アライアンスが目指すのは、モバイル・ネットワークの効率を高めて消費電力を削減するとともに、既存のインフラをさらに改良し、通信関連企業が5Gと6Gによって促進されるAIを活用した新たなビジネスの機会を生み出せるような基盤を整えることです。
ローデ・シュワルツについて
ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2022/2023会計年度(昨年7月から本年6月まで)には27.8億ユーロの純収益を上げました。また、2023年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約13,800名の従業員が全世界で活躍しています。
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