第8回さいとう・たかを賞 最終候補5作品決定
2023年、さいとう・たかを人気賞の最終候補作品5点が公表されました。この賞は、シナリオライターと作画家による分業体制で制作された優れたコミックを表彰するもので、2017年に創設されました。受賞作は、シナリオライターと作画家、担当編集者にそれぞれ賞状と副賞が贈られます。
作品概要
以下が、今年のノミネート作品です(敬称略):
1.
『きみの絶滅する前に』
監修:後谷戸隆、作画:我孫子楽人、掲載:講談社コミックDAYS
2.
『高度に発達した医学は魔法と区別がつかない』
監修:津田彷徨、作画:瀧下信英、掲載:講談社月刊モーニングtwo
3.
『しょせん他人事ですから 〜とある弁護士の本音の仕事〜』
監修:左藤真通、作画:富士屋カツヒト、掲載:白泉社黒蜜
4.
『平和の国の島崎へ』
監修:濱田轟天、作画:瀬下猛、掲載:講談社モーニング
5.
『星野くん、したがって!』
監修:ほしのディスコ、作画:オジロマコト、掲載:小学館週刊ビッグコミックスピリッツ
これらの作品は、一次選考を経て選ばれた優れた作品であり、最終選考は2024年12月に行われる予定です。最終選考の結果は、さいとう・たかを賞のウェブサイトや「ビッグコミック」誌面で発表される予定です。
賞の理念
「さいとう・たかを賞」は、故さいとう・たかを氏の志を受け継ぎ、シナリオと作画の分業体制による漫画制作の重要性と可能性を再認識することを目的としています。この賞を通じて、新たな才能が育まれることが期待されています。また、受賞者には正賞として「ゴルゴ13像」のトロフィーが贈られ、シナリオライターと作画家には副賞として各50万円が進呈されます。
過去の受賞作品
さいとう・たかを賞は、これまでにも多くの注目を集めた作品を表彰してきました。2017年度の第1回受賞作『アブラカダブラ~猟奇犯罪特捜室~』を皮切りに、毎年新作が誕生し、ストーリーとアートの両面で評価されてきました。
主催と後援
この賞は一般財団法人さいとう・たかを劇画文化財団が主催し、小学館が後援しています。両者の協力により、分業による漫画制作の文化が今後も成長していくことが期待されます。
このように、多くの才能が集まるさいとう・たかを賞。2024年の最終選考結果が待ち遠しいですね。