デクセリアルズ株式会社が特許検索競技大会2024で三分野ゴールド制覇賞を受賞し、特許関連調査会社や事務所を除く事業会社として初の快挙を成し遂げました。今回の受賞によって、同社の社員である鈴木倫之さんが選択した「化学・医薬」「電気」「機械」の分野全てでゴールド認定を獲得しました。
この特許検索競技大会は、一般財団法人工業所有権協力センター(IPCC)が主催し、特許調査の実務能力を測る日本国内唯一の大会です。毎年、多くの特許事務所や調査会社、自社の知的財産部門等からの参加者が集まり、その実力を競います。
ジな鈴木さんは、すでに過去の大会でも「電気分野ゴールド」や「化学・医薬分野ゴールド」を獲得しており、今回の受賞で三分野全てを制覇するという偉業を実現しました。彼は「このたびの成果は大変光栄です。今後もこの結果に驕らず、特許情報を活用し持続可能なイノベーションを追求していきたい」と語っています。
デクセリアルズでは、知的財産を企業の重要な資産と考えており、IPランドスケープを通じて新たなビジネスモデルの構築や事業評価を行っています。社員に対しても知的財産教育を実施し、新しい報奨制度を導入することで、技術と人材の融合を図り、持続可能な成長を目指しています。
今後もデクセリアルズは、「技術」と「人財」への投資を加速させ、社会課題の解決に貢献する高付加価値の製品や技術を提供していく意向です。企業として持続的成長と価値向上を目指し、デジタル・テクノロジーの進化も活用しながら、産業界におけるリーダーシップを確立していく計画です。
大会は毎年規模を拡大し続けており、2024年度には174名が会場で、132名がオンラインでの受験を行いました。受賞者にはそれぞれ認定証が授与され、特に三分野でのゴールド認定者は特別に注目されます。このように、特許調査の実務能力を高めることに大きく貢献している本大会ですが、今後もさらに多くの企業や部門からの参加が期待されます。
デクセリアルズは、2024年5月に掲げた新たな企業理念「Empower Evolution.つなごう、テクノロジーの進化を。」をもとに、5カ年の新しい経営計画を発表し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを一層強化する方針です。これからも、同社の知財分野での成長と発展が楽しみです。