横浜病院が導入するケアキャスト向けレベルアッププログラム
医療法人社団元気会の横浜病院(所在地:神奈川県横浜市緑区、院長:北島明佳)では、ケアキャスト(看護補助者及び介護職)を対象にした新しいレベルアッププログラムを開始します。このプログラムは、2025年度から実施され、高齢者人口がピークを迎える2040年に向けて、医療・介護現場の人材育成や職場環境の改善を目的としています。
プログラム概要
新たに導入されるレベルアッププログラムは、レベル0からレベル5の全6段階に分かれており、それぞれのレベルに応じた目標や研修内容が定められています。上位レベルへの審査は本人の申請をもとに行い、レベル0からレベル2までは書類審査、レベル3以上は書類審査と面接を経て通過した場合に、認定証が授与され、該当するレベルの手当が支給されます。特にレベル5に到達した職員は、興味や関心に基づいて、マネジメントやスペシャリストコースなど多様なキャリアパスを選択することができます。
ケアキャストとは何か
横浜病院では看護補助者や介護職を「ケアキャスト」と独自に呼称しています。この名称には「患者様の生活と人生を支える専門職としての誇りを持って働いてほしい」という思いが込められています。横浜病院は、高齢者を対象とした療養型病院であり、ケアキャストは患者様の介護において非常に重要な役割を果たしています。
ケアキャストとしての専門的な知識や技術を習得するため、入職後1~2か月間は「介護開発室」にて特別な研修が行われます。この研修では、介護の基礎知識や技能が集中的に教えられ、院内における介護技術の標準化が図られています。さらに、国家資格である介護福祉士の取得を目指した実務者研修も行われ、外部講師による試験対策講座も提供されています。
看護部長のコメント
看護部長の平尚美氏は、今回のプログラムについて次のように述べています。「当院では入職後約2ヶ月間に渡り、介護に関する知識やスキルについての研修を行っています。これは未経験の方でもケアキャストとして活躍できる環境を整えるためです。新たに開発したこのプログラムは、ケアキャストのスキルアップ及び病院全体のケアの質向上を目指しています。」とするとともに、今後もプログラム内容の充実を図り、ケアキャストのモチベーションアップに貢献していく考えを示しています。
病院の背景
横浜病院は1981年の開院以来、高齢者のための療養型病院として、多様な医療と介護サービスを提供してきました。身体拘束ゼロの活動やユマニチュード®による認知症ケアの導入など、高齢者医療の最新のニーズに応える姿勢を常に維持しています。また、認知症ケアや摂食嚥下、褥瘡治療において、日本でトップレベルの専門性を目指し、人材育成にも力を入れています。
お問い合わせ先
新たに導入されるレベルアッププログラムについての詳細な情報や問い合わせは、医療法人社団元気会横浜病院広報室(担当:宗像)までご連絡ください。電話番号は045-933-1011(代表)、FAXは045-931-2702、メールアドレスは
[email protected]です。
今後の横浜病院の取り組みに期待が高まります。