東光高岳、EV急速充電器「SERA」シリーズに150kWモデル追加--2025年4月販売開始
株式会社東光高岳は、2025年4月より、EV急速充電器「SERA(セラ)」シリーズに新たな150kWモデル「HFR1-150B12」を追加すると発表しました。これにより、「SERA」シリーズは3kW、15kW、50kW、120kWに続き、5機種体制となります。
東光高岳は、2005年頃からEV急速充電器の開発に取り組んでおり、2009年には初号機を一般販売。長年の開発と改良を経て、現在では国内累計販売台数約5,000基(2024年3月時点)を誇り、国内トップシェアを占めています。この実績は、グループ会社である株式会社ミントウェーブとの連携による全国規模の保守メンテナンス体制によって支えられています。
今回発表された150kWモデル「HFR1-150B12」は、CHAdeMO規格に対応し、国内外のEV、PHVに対応できるのが特徴です。最大出力は150kW(短時間ブースト仕様)で、カラー液晶による分かりやすいガイダンスで、充電操作が簡単に行えます。万が一の故障時にも、故障ユニットを切り離して充電を継続できる安全設計が施されています。
また、外部通信にはOCPP2.0.1を採用。e-Mobility Power社の全国共通課金サービスなど、今後の充電インフラのIoT化にも対応しています。特定計量制度にも対応した計量器を内蔵しており、時間制サービス料金から容量(kWh)制サービス料金への移行にも対応できるなど、将来を見据えた設計となっています。さらに、ユニバーサルデザインにも配慮した設計で、あらゆるユーザーが使いやすい製品となっています。
「HFR1-150B12」の主な仕様
項目 | 内容 |
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型式 | HFR1-150B12 |
定格出力 | 150kW |
CHAdeMO規格 | Ver 2.0 |
入力電圧 | 三相3線式AC400V |
入力周波数 | 50Hz/60Hz |
出力電圧 | DC150 ~ 450V |
出力定格電流 | 最大334A |
効率 | 92%以上 |
保護等級 | IP44 |
寸法 | W 750mmH 2074mmD 642mm |
質量 | 600㎏ |
周囲温度 | -10 ~ +40℃ |
周囲湿度 | 30 ~ 90%(氷結・結露無きこと) |
課金認証対応 | あり |
未来に向けた取り組み
東光高岳は、e-Mobility Power社と共同で、CHAdeMO規格の一口最大出力350kW(総出力400kW)の次世代超急速充電器の開発も進めています。これらの取り組みを通じて、東光高岳はEV充電インフラ整備に更なる貢献を果たしていく姿勢を示しています。 今後、ラインアップの拡充と、顧客ニーズに応じた付加価値の高い製品・サービスの提供により、EV社会の実現を積極的に推進していくことが期待されます。