住友生命とプロロジスが再生可能エネルギーを活用した新たな契約を締結
2023年、住友生命保険相互会社とプロロジスが、再生可能エネルギーの利用促進を目指す新たなバーチャルPPA契約を締結しました。この契約はデジタルグリッド株式会社が提供する再生可能エネルギーのマッチングプラットフォーム「RE Bridge®」に基づいています。住友生命がオフテイカーとして、プロロジスの物流施設に設置される太陽光発電設備から得られる電力の調達を行います。
契約の詳細
住友生命は、プロロジスの「プロロジスパーク岡山」に設置される1.2メガワットの太陽光発電と、「プロロジスパーク盛岡」の4.6メガワットを2025年12月以降、20年間にわたって調達するとしています。この取り組みは、同社が進めるカーボンニュートラル社会の実現に向けた重要なステップです。
環境保護に向けた住友生命の取り組み
住友生命は環境への配慮を事業運営の根幹に据えており、生物多様性の保持や脱炭素社会の実現に向けた努力をしています。2030年までに全ての電力量を再生可能エネルギーに切り替えることを目指し、PPA契約を活用して温室効果ガスの削減にも取り組んでいます。
住友生命は、今回の契約が目標達成に向けた取り組みの一環であると強調しています。この契約によって、再生可能エネルギーの導入が加速し、カーボンフットプリントの低減が期待されています。
プロロジスのネットゼロへの挑戦
一方、プロロジスも2040年までに温室効果ガスの排出をネットゼロにすることを目指しています。これに関連して、「プロロジス・グリーン・ソリューション」を通じて入居企業の電力コストの見直しや脱炭素化を支援しています。プロロジスは新たに東京オフィス内に「エネルギー事業室」を設立し、再生可能エネルギーの活用を推進しています。
「プロロジスパーク岡山」と「プロロジスパーク盛岡」の太陽光発電設備は、2040年のネットゼロ達成に向けた中間目標として、2025年までの1GWの太陽光発電容量の実現に貢献することが期待されています。
デジタルグリッドが提供するプラットフォーム
デジタルグリッド株式会社は「RE Bridge®」と呼ばれるプラットフォームを通じて、コーポレートPPAのマッチングを行い、電力発電者と需要家を結びつけています。このプラットフォームにより、発電者は安定した売電先を見つけやすく、需要家は再生可能エネルギーを効率的に調達できるようになります。
さらに、「GPA®(Green Purchase Agreement)」という取引スキームを採用しており、これによって環境価値の取引が円滑に行われる仕組みを整えています。これらのサービスは再エネの導入を促進し、さらなる持続可能な社会の実現に寄与しています。
まとめ
この度の契約締結は、住友生命とプロロジスが新たな環境への取り組みへと進む大きな一歩となるでしょう。再生可能エネルギーの活用が広がる中で、両社がどのように持続可能な社会の実現に貢献していくのか、今後の動向が注目されます。