水辺の事故ゼロWeekがスタート
2023年7月11日から7月25日までの間、「水辺の事故ゼロWeek」が開催されます。このプロジェクトは、公益財団法人日本ライフセービング協会(JLA)が主催し、6月15日から8月31日までの期間に「2025 WATER SAFETYキャンペーン」の一環として実施されます。特に夏の間は水難事故が増加するため、多くの人々に水辺の安全教育「WATER SAFETY」を広めることを目的としています。
水辺の安全教育の必要性
昨年度、日本財団が行った調査によれば、国民の約5人に1人が過去に溺れた経験があり、その多くが子ども時代のものであることが示されています。特に、24歳以下の若者層に多く見られ、救助された方の割合は男性が女性の2倍に達しています。さらに、5〜9歳の子どもにおける溺れ事例が多く、特に注意が必要です。
SNSでの啓発活動
「水辺の事故ゼロWeek」期間中は、日本ライフセービング協会がSNSを通じて啓発動画を公開します。YouTubeやInstagram、TikTok、Xなどを活用し、水の危険性や対策についての情報を広く発信します。アクティブな世代には、離岸流や風の影響についても正しい知識を伝え、安全意識を高める活動が行われます。
世界溺水防止デーの意義
特に7月25日には「世界溺水防止デー」が設定されています。今年のテーマは「Your story can save a life: drowning prevention through shared experiences」です。このテーマは、自らの経験を語ることで他者の命を守ることができるさまざまなケースを提起しています。日本ライフセービング協会は、実際に体験した事例やライフセーバーによる救助事例を紹介し、情報を共有する場を提供します。
具体的な取り組み
この週間の一環として、特に親に向けては「Keep Watch」という啓発活動も行われます。子どもが水辺で遊ぶ際、責任を持って見守ることが特に重視され、手の届く範囲での監視を呼びかけていきます。また、2021年に設立された世界溺水防止デーの背景や意味についても広く伝えられます。
アプリやオンライン学習の活用
安全に水辺を楽しむために、JLAが提供する「Water Safety」アプリも必見です。このアプリは、海水浴場の情報や津波警報、学習コンテンツまで幅広い情報をまとめて提供します。また「e-Lifesaving」と呼ばれるオンラインサイトでは、水辺の安全に関する知識をeラーニング形式で習得することができ、家族全員が一緒に学べる環境が整っています。
強化Week第2弾の告知
なお、次の活動として、8月1日から8月17日に「飲んだら、泳がない。」Weekが予定されています。この期間も啓発活動が実施され、安全意識のさらなる向上を目指します。皆さんもぜひ、この機会に水辺の安全について考えてみませんか?
水辺での楽しい時間を過ごすためには、適切な知識と予防策が必要です。日本ライフセービング協会の活動にぜひご参加ください。