パラ・パワーリフティングが奏でる新しい挑戦と未来のビジョン
近年、パラ・パワーリフティングの重要性が再認識されてきています。単に競技を楽しむだけでなく、競技を通じた社会的な価値の向上や人々のエンパワメントの理念が強調されています。特に、9月に実施された活動報告では、選手の活躍が社会に感動と勇気を与え、『身体で生きるすべての人をエンパワー』する力になるという熱い想いが表現されています。
本記事では、9月のトピックスとして紹介された二つの取り組み、「オフィシャルパートナー企業での体験会」と「次世代会議」について詳しく述べていきます。
オフィシャルパートナー企業での体験会
第一実業株式会社での「パラ・パワーリフティング体験会」は、さまざまな世代の社員が参加し、力比べを通じた一体感を生み出しました。この体験会では、社員が実際にバーベルを持ち上げるという競技体験のほかに、「怪力王決定戦」が行われました。このイベントでは、年齢による体力差を考慮し、5世代別のポイントシステムが導入され、参加者全員が同じ土俵で戦える環境が整えられました。
企画を担当した石原正治選手によれば、「違いを越え、得意を持ち寄る」ことがインクルーシブの形であり、参加者全員が自分の持ち味を最大限に発揮することができる場を提供したいという願いがあったとのこと。意気込みと情熱が伝わり、参加者は全力で挑戦し、その姿を見た観衆からも自然と応援の声が上がりました。こうして「共に上げる」文化がさらに深まりました。
次世代会議での対話
次に紹介するのは、「次世代会議」です。この会議は、選手たちが自分たちの経験や意見を自由に語り合う場として設けられました。この回では、「自信の持ち方」や「減量」について話し合いました。
参加選手からは、練習動画を振り返ることが自信を取り戻す手助けになるという意見や、不安を感じた際には過去の努力を思い出すことが大切だという声が挙がりました。こうした意見交換を通じて選手同士が抱える不安を知り、安心感を得ることができたのです。
また、減量についても自由に話し合われ、料理が趣味の選手は、食事量を減らす工夫や手作り料理で得られる満足感について語りました。選手の多様な経験が集まったことが、相互理解を深め、実に有意義な時間を提供しました。
このように、次世代会議は選手とそのサポートスタッフが共に成長できる貴重な場であり、「上げる」文化を築くための重要な一歩だと考えています。
今後の展望
今後、JPPFはこの取り組みを通じて、企業や団体との連携を更に強化し、インクルーシブな活動を拡大していく方針です。月次報告を通じて、実施した取り組みを広く知ってもらい、持続可能な成長の社会を実現していく手助けをしていきます。
JPPFが描く未来は、すべての選手が国内外の大会で自己の目標を達成し、ファンや支援者と共に歓喜の瞬間を分かち合う姿を想像しています。このプロジェクトは、選手、そのファン、さらには社会全体を明るく照らす光となることでしょう。
取材の申し込みも随時受け付けており、パラ・パワーリフティングを通じた企業の課題解決や他の取り組みについてのインタビューをご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。視聴者の皆様に日々の活動に興味を持っていただけることを願っています。