NexaScienceへの投資を通じた次世代事業開発の加速

NexaScienceへの投資を通じた次世代のビジョン

長瀬産業株式会社（本社：東京都千代田区）は、次世代事業の発展に向けた重要なステップを踏み出しました。2025年11月28日、同社は株式会社NexaScience（東京都渋谷区）への投資を発表しました。この投資は、長瀬産業の中期経営計画「ACE 2.0」に基づくもので、研究開発や事業化の側面での革新に焦点を当てています。

投資の背景と目的

長瀬産業は、「基盤」「注力」「育成」「改善」の4つの領域にわたって事業を展開しています。このたびのNexaScienceへの投資は、次世代事業開発のためのナレッジを獲得することを目的とし、AIおよび自動化技術の研究・展開を支援します。NexaScienceは、AIプロダクト「Nexaシリーズ」を提供し、業務の自動化を進める国内有力なAI事業者です。

NexaScienceでは、AIやデータサイエンスを用いた研究開発が行われる一方で、化学品や高機能材料といった多様な分野においても革新を追求しています。新たな事業の創出を目指すこの取り組みは、内閣府のムーンショット型研究開発事業との連携もあり、今後の産業におけるAIの影響を感じさせます。

コーポレートベンチャーキャピタル (CVC) の活用

この投資は、長瀬産業が2023年に始めたコーポレートベンチャーキャピタル（CVC）ファンドを通じて行われました。運営管理を担当するのは、2025年4月に設立された完全子会社のNagase Future Investments株式会社です。このCVCは、長瀬産業が既存の事業とは異なる観点からの事業創出を目指し、高度な投資活動を支えることを目的としています。NexaScienceへの参画を通じて、長瀬産業は新たなビジネスチャンスを切り開くことを狙っています。

将来的な展望

NexaScienceのCEO、牛久祥孝氏は、長瀬産業からの投資について「我々のAIによる業務自動化の技術を更に深化させる絶好の機会です。この投資は、業務自動化のAI化を実現する「NexaFlows」の開発に向けた重要な支えになるでしょう」とコメントしています。長瀬産業にとっても、この協働が新たな価値を提供し、持続可能な成長を実現する手助けとなることが期待されます。