福島復興とエリアンサス
2020-02-12 11:30:14
資源作物エリアンサスを通じて福島復興と地域自給の実現を目指すシンポジウム
資源作物にも注目!福島復興シンポジウム
2020年に予定されていた資源作物「エリアンサス」をテーマとするシンポジウムが、新型コロナウイルスの影響で開催が延期されました。このシンポジウムでは、福島の被災地復興におけるエリアンサスの役割と、地域自給の重要性について深く掘り下げていく予定でした。
エリアンサスは、中東からインドを原産地とする多年生のイネ科作物です。特に過酷な環境での栽培が可能なため、バイオマス資源としての活用が期待されています。耕作放棄地の再生や地域自給燃料の生産にも貢献するポテンシャルを持っています。
シンポジウムの目的と内容
シンポジウムでは、自治体や企業がどのようにエリアンサスを活用し、持続可能な地域社会の形成を進めているのかを話し合う場が設けられます。基調講演には元農研機構の研究部長、杉本明氏が登壇し、彼の豊富な知識と経験からエリアンサスの可能性を語ります。また、東京大学の菊池康紀准教授や地球環境研究センターの山形与志樹氏も参加し、それぞれの専門的な視点で地域資源やバイオマスの利用について議論を交わします。
さらに、茨城県神栖市の「波崎未来エネルギー」と福島県大熊町の担当者も登壇し、地域自給を目指す新規事業の展望について話します。具体的な取り組みや今後の展開が紹介されることにより、参加者は実践に基づいた知見を得ることができるでしょう。
SDGsの観点で考える資源作物の役割
近年、環境配慮や持続可能な社会の実現が求められています。特に国連の持続可能な開発目標(SDGs)においては、食料の安定供給やエネルギー供給に関する多くの目標が設定されています。今回のシンポジウムでも、SDGsの関連目標である「飢餓をゼロに」、「クリーンエネルギー」などとの関連性が注目されるでしょう。
エリアンサスは、こうした目標を達成するための有効な手段になり得ます。イネ科作物でありながら厳しい環境でも栽培可能で、耕作放棄地の解消やCO2削減といった側面でも効果が期待されています。
新たな展開への期待
このような背景を踏まえ、多くの関係者がエリアンサスに期待を寄せています。今後のシンポジウム開催日程が決定次第、さらに多くの参加者とともに議論を進め、地域の持続可能な発展に向けた新たなアイデアや取り組みを展開していくことが期待されます。
地域社会を支えるための農業のあり方や、環境との共存を考えるうえで、エリアンサスは今後の鍵となるでしょう。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人アグリデザイン研究所
- 住所
- 東京都渋谷区恵比寿南2-16-13テラス恵比寿南106号
- 電話番号
-
03-6452-2606