浜松発!新たな光の使い方「ホロライト・プロジェクター」が誕生
光学機械器具の製造を手がけるパイフォトニクス株式会社が、このほど新しい可変表示型光パターン形成LED照明「ホロライト・プロジェクター」を開発しました。この製品は、工場や建設現場などの多様な作業環境における安全性を高めるために特化しており、従来の製品と比較して非常に高精細な表示能力を備えています。
新しくなった機能と特長
「ホロライト・プロジェクター」は、従来の「ホロライト・マトリクス・シリーズ」と比べ、最大5,000点のドット表示が可能で、従来の約200倍の精度を誇ります。これにより、重要な漢字やシンボル、さらにはスクロール表示も実現することで、作業現場における注意喚起がよりわかりやすくなっています。
特に、安全対策の場面では「立入禁止」「頭上注意」といった重要なメッセージを明確に伝えることができ、作業員や通行者の安全を確保することが可能となります。また、この照明は高い視認性を持っており、約30m離れても明確に文字や図形を確認できます。まるで明るい看板のように、遠くからでも視認できるため、広い作業空間でも安心して使用可能です。
多様な活用シーン
「ホロライト・プロジェクター」は安全用途だけでなく、イベントや展示会などの演出用途にも利用可能です。例えば、2025年12月24日に浜松駅ビルで行われる「クリスマス・メッセージ・ライトアップ」や、2026年1月29日の名古屋市での「TechGALA2026」においても、来場者の情報発信として使用される予定です。これにより、企業や団体は人々を惹きつける視覚的効果を提供できます。
この製品には、「固定型」と「切替型」の2つのモードが搭載されており、ユーザーが表示したい内容を指定することができます。固定型では、最大5,000点の高精細表示が可能で、アニメーション効果も選択肢に含まれます。一方、切替型ではPC接続不要で、本体のボタン操作のみでレコード選択やスクロールスピードを変更できるため、迅速かつ簡単に利用できる便利さも魅力です。
開発の背景と今後の展望
この新商品は、浜松市の新産業創出事業の一環として開発されました。パイフォトニクスは2008年に高指向性LED照明を開発し、以来、多くの場面で活用されてきました。本製品も、新しい視覚の使い方を提供することで、特に安全対策事業を強化し、米国市場への進出も視野に入れています。
地域の魅力を活かしながら、さまざまな光のデザインが生まれる未来を、私たちにより鮮やかに照らしてくれることでしょう。「ホロライト・プロジェクター」がどのように私たちの生活に新しい価値をもたらしてくれるのか、今後の展開から目が離せません。