心理学で解き明かす犯罪防止の新たなアプローチ
最近、心理学を駆使して犯罪を未然に防ぐための新書「防犯心理学」がリリースされ、注目を集めています。本書は、人間関係のスペシャリストである内藤誼人氏によるもので、心理的観点から犯罪リスクを減少させる具体的な方法が提案されています。
心理学が導く犯罪リスクの低減
犯罪に巻き込まれることは、誰にでも起こりうる可能性があります。しかし、エビデンスに基づいた心理学的アプローチを取り入れることで、私たちの防犯能力は飛躍的に向上することができると内藤氏は主張します。日常生活における簡単な心がけが、意外にも多くの犯罪を未然に防ぐ鍵となるのです。
犯罪抑止技術の重要性
本書に掲載されている研究事例はすべて、国内外の大学及び研究機関による信頼のおけるデータに基づいています。
- - ニューキャッスル大学の研究によると、「人の目」を描いたイラストを周囲に配置することで、ルールやモラルを守る効果があることが示されています。
- - オハイオ州立大学やルイビル大学の調査では、逃げ道を確保する事で空き巣や強盗のリスクを減少させる方法が解明されています。
これらの研究結果を参考にすることで、実生活でも簡単に取り入れられる対策が考えられます。たとえば、人目につく場所に誰かが見ているかのようなたたずまいのものを配置するだけで、犯罪者の心理に影響を与えるかもしれません。
各章の概要
第1章: 都市部が危険な意外な理由
都市に潜む危険要因について深く掘り下げ、その地理的、社会的背景を考察します。
第2章: デジタルデバイスを悪用した犯罪の予防
インターネットやデジタルデバイスに起因する犯罪の最新事情とその防止策を解説。
第3章: 凶悪犯罪を回避する
凶悪犯罪に巻き込まれないために必要な心理的な心がけや知識を紹介。
第4章: 性犯罪、卑劣な犯罪を回避する
特に気をつけるべき犯罪の具体的なケーススタディとその対策。
第5章: 会社や組織で発生する犯罪への防衛策
職場での犯罪を防ぐための心理的手法や制度の必要性を語ります。
第6章: 危険な人物を察知する
危険を未然に防ぐために、どのように周囲を観察し、注意を促すかを考えます。
第7章: 未成年者を犯罪から守る
特に未成年者に対する犯罪を防ぐためのアプローチ。
第8章: 防犯能力を高める訓練と試み
暮らしの中で実践できる防犯能力向上のためのステップバイステップのガイドが掲載されています。
まとめ
「防犯心理学」は、心理学の知見を駆使して犯罪リスクを軽減するための有効な一冊です。内藤氏の経験と知識が詰まったこの本から、私たちの日常生活に役立つノウハウが得られることでしょう。これはただの安全対策に留まらず、心理学の面白さや可能性も再認識させてくれる貴重な資料です。
書籍は2025年6月10日に発売、208ページにわたって心理学と犯罪防止の交差点を探訪しています。価格は1,650円(本体1,500円+税10%)。
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