キリンとイムノセンスによる唾液測定実証実験
今年、キリンホールディングス株式会社とスタートアップ企業イムノセンスが共同で、唾液1滴を利用した健康状態把握のための実証実験(PoC)を行いました。実験の目的は、日常生活において自分のコンディションを客観的に見直す新たなアプローチの可能性を探ることです。
実験の背景
日常生活において「なんとなく調子が良くない」といった状態に悩む人々は少なくありません。そのような状況はよくあるものですが、しばしば自覚があっても具体的な原因を理解するのは難しいものです。そこで、キリンは日常的なコンディションの変化に注目し、自己評価が生活習慣の改善につながる可能性に着目しました。
実験の目的と概要
実験では、参加者が唾液1滴から10分で測定結果を得ることができるイムノセンスの専用デバイスを使用。測定後には、結果に対する感想やその後の行動についてアンケートが実施されました。測定には分泌型IgA(sIgA)という指標を利用しており、これは心身の状態を知る手助けとなります。
実証実験の結果
参加者から寄せられたアンケート結果によると、約70%が測定結果に納得したと答え、約90%は自身の状態について考えるきっかけが得られたとしています。また、同じく約90%が何らかの改善行動を取ったと回答しています。このことから、日常生活の中で自己評価を行うことが行動変容に結びつく可能性が示唆されました。
イムノセンスからのコメント
イムノセンスの代表取締役、杉原宏和氏は、今回の実証実験が日常的にコンディションを見直すための新たなアプローチとして有意義だったと語っています。測定をきっかけに生活習慣を見直す機会を提供できたことが、ヘルスケア分野での大きな前進であるとしています。
今後の展望
得られた知見をもとに、より多くの人々が自己の健康状態を見つめ直し、行動や生活習慣の改善を図れるような体験設計を進めるとともに、企業の健康経営の推進に役立つ可能性についても検討を開始します。キリングループは、「食と健康」の領域での新しい価値の創造を目指しており、今後もテクノロジーと連携して健康に貢献し続ける意向です。
まとめ
キリンとイムノセンスの取り組みは、日常生活において自分自身の健康を見つめ直すための新しい手法を提供しています。このような試みが成功すれば、多くの人々が日常の生活習慣の見直しを行い、自分に合った健康促進策を見つけるきっかけになるでしょう。キリンの長期経営構想「Innovate2035!」に沿った未来が期待されます。