ギリアド、2024年第2四半期の業績を発表
ギリアド・サイエンシズ(本社:カリフォルニア州フォスターシティ、ナスダック:GILD)は、2024年第2四半期の業績を8月8日に発表しました。発表によると、同社の製品売上高は前年同期比で健闘を見せ、特にHIV、肝臓疾患およびオンコロジー領域の成長が顕著です。
業績の概要
2024年第2四半期の収益は70億ドルで、前年同期比5%増加しました。この成長はHIV治療薬や肝臓疾患、オンコロジーにおける需要の増加によるものです。また、希薄化後の1株当たり利益(EPS)は1.29ドルとなり、前年の0.83ドルから大きく改善しました。
ギリアドのCEO、ダニエル・オデイ氏は「当社のベースビジネスは順調に成長しており、特にビクタルビの売上が前年比8%増に達したことが重要な成果です」とコメントしています。
主要な製品売上
- 前年同期比で3%増加。
- ビクタルビの売上は32億ドルで、8%の成長。
- - 肝臓疾患領域: 8億3200万ドルで、17%の成長。
- 特にC型慢性肝炎ウイルスとB型肝炎ウイルスの需要が好調。
- - オンコロジー製品: 8億4100万ドルで15%の増加。
- トロデルビは3億2000万ドルとなり、23%の成長を記録しました。
営業活動と今後の展望
発表の中で、ギリアドは今後の業績見通しとして、2024年通期の総売上高を27,100百万ドルから27,500百万ドルに設定し、Bクルリーを除く製品売上高は25,800百万ドルから26,200百万ドルの範囲としました。
投資家への配当
さらに、ギリアドは2024年3四半期の普通株に対し、1株あたり0.77ドルの配当を発表しました。この配当は2024年9月27日に支払われる予定です。
研究開発と臨床試験
ギリアドは製品の競争力を高めるため、革新的な治療法の開発に取り組んでいます。現在進行中の試験には、シスジェンダー女性を対象としたHIV予防薬の評価やC型慢性肝炎に関する治療法が含まれており、今後の研究成果に期待が寄せられています。
結論
今四半期の良好な業績表は、ギリアド・サイエンシズが医療の革新を進め、特に感染症やがん治療の分野での影響を与え続ける能力を示しています。健康な未来に向けて、引き続き投資家や関係者から注目される企業となるでしょう。