静岡のカーボンクレジット
2025-03-18 13:52:02

静岡県初、農業によるカーボンクレジットの地方活用が実現

静岡県初となる“水稲栽培における中干し期間延長”の取り組みが評価され、鈴与株式会社は2025年3月に250t-CO₂のJ-クレジットを調達しました。これは、株式会社フェイガーと静岡県信用農業協同組合連合会の連携に基づく成果であり、待望の地産地消型脱炭素の実現への第一歩として注目されています。

このプロジェクトでは、2024年に全国で約1,300件の生産者を対象に約136,000トンのクレジット生成が見込まれており、静岡県内で作られたクレジットの購入が、地域農業と環境保護を兼ね備えた初のケースとなったのです。カーボンクレジットは、単なる温室効果ガスの削減だけでなく、日本の農業が直面する社会的な課題解決にも貢献するものであると鈴与では考えています。

鈴与株式会社は、物流事業を通じて温室効果ガスの排出が多いという社会的責任を理解し、2024年8月から二酸化炭素の削減目標を設定し、真剣に取り組んでいます。今回のクレジット調達は、当社が掲げている「地域社会との共生」という理念に基づいたものであり、地域の農家の支援を通じてより良い社会の実現を目指します。

静岡県信連によると、持続可能な農業の実現に向けた取り組みとして、フェイガーとの協力によるカーボンクレジットの販売が重要であるとしています。特に、中干し延長プロジェクトは農業の効率を高め、生産者の意欲を向上させる要因にもなると考えられています。

この「水稲栽培における中干し期間の延長」という施策は、メタンの排出を抑えるために水田からの落水期間を長くすることが重要で、通常の中干し期間を7日間延長することで、米作りがもたらすメタン発生を3割削減できるという実績があります。実際、日本のメタン排出の約40%が水田から生じているため、この取り組みはただの環境活動ではなく、政府の地球温暖化対策計画にも組み込まれています。

鈴与株式会社は、カーボンクレジットの活用を通じて地域の農家と連携し、持続可能な農業と脱炭素社会の実現を加速します。これからも地域との共存・共栄を目指し、温暖化対策における企業の役割に真摯に取り組む姿勢が求められています。地域社会の支援と農業との共生を目指した鈴与の挑戦は、今後の日本の環境問題への重要なステップとなるでしょう。


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会社情報

会社名
鈴与株式会社
住所
静岡県静岡市清水区入船町11-1
電話番号

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