Instagen®の特長
2020-12-22 18:01:02

新型コロナウイルス抗原検査装置「Instagen®」の開発と特長

新型コロナウイルス抗原検査装置「Instagen®」



新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)への対応が求められる中、株式会社エフ・ピー・エスは早稲田大学の武岡真司教授の研究グループと協力し、画期的な抗原検査装置「Instagen®」を開発しました。この装置は、安価で大量の検査を一度に行えることが特徴であり、今後の新型コロナウイルス対策に大いに貢献することでしょう。

Instagen®の主な特徴



Instagen®は、以下の主要な特長を持っています:
1. 高感度の検出:新開発のTLip-LISA検査法を採用し、従来の検査方法よりも高い感度でウイルスを検出します。
2. 迅速な検査時間:検体採取と前処理を除けば、たったの1分程度で検査結果が出ます。
3. 大量検査に対応:最大96検体を同時に検査することができ、イベントや集団施設での迅速なスクリーニングに適しています。
4. ネットワーク化:検査機器はクラウドを利用してネットワーク化され、複数の場所での同時検査が可能です。
5. テレメディスン:医師との遠隔診断が実現し、迅速な対応が可能になります。

この装置の開発は、無症状の感染者や感染拡大のリスクを軽減するために求められていた回答でもあります。検査時は陰性であった場合でも、その後の潜伏期間で陽性となるリスクが存在するため、定期的な検査が必要です。Instagen®が提供する安価で高効率な検査方法は、今後の社会において欠かせないツールとなることでしょう。

TLip-LISA検査法とは



Instagen®で採用されているTLip-LISA検査法は、従来のELISA法をまねてリポソームを用いて、ウイルス抗原を高感度に検出する技術です。これにより、従来の方法に比べて操作が簡単で、かつ素早く結果が得られます。このシステムにより、検査の精度とスピードが大きく向上し、感染症対策において非常に重要な役割を果たしています。

出張検査カーによる現場検査



さらに、Instagen®には出張検査カーが連携しており、イベントや施設外で素早く検査を行うことでクラスター発生時にも臨機応変に対応できるようになっています。この出張検査カーは、検査機器がネットワークで繋がっているため、各地での検査結果を瞬時に医師と共有し、オンラインで診断を行うことが可能です。

企業と研究機関の連携



このプロジェクトには、エフ・ピー・エスを中心にエフエヌダブリュ㈱、ナノシータ㈱、エリアポータル㈱など多数の企業が参加し、技術の開発や製品化を進めてきました。これからの感染症対策に新しい選択肢を提供するInstagen®の活躍が期待されます。

会社概要



株式会社エフ・ピー・エスは1999年に設立され、岐阜県大垣市に本社工場を構えています。同社は高品質の平面スピーカーやナノファイバー吸音断熱材を製造・販売しており、地域貢献や医療分野への取り組みも積極的に行っています。

このように、新型コロナウイルス検査装置「Instagen®」は、安価で迅速かつ高感度な検査を可能とする新しいスタンダードとなることでしょう。今後の動向にも注目です。

会社情報

会社名
株式会社エフ・ピー・エス
住所
岐阜県大垣市赤坂町2093
電話番号
0584-72-0180

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