LayerXの生成AIプラットフォーム「Ai Workforce」が三井物産に導入される意義

LayerXの生成AIプラットフォーム「Ai Workforce」三井物産に導入

株式会社LayerXが開発した生成AIプラットフォーム「Ai Workforce」が、三井物産に採用されました。これは三井物産が構築した経営資本プラットフォーム「Value Creation Palette（VCP）」を支えるもので、特に知的資本の効率的な蓄積と活用、さらには検索体験の向上を目指しています。

Ai Workforceが目指すもの

LayerXは「すべての経済活動を、デジタル化する。」というミッションを掲げ、AIを中心としたソフトウェア体験を提供しています。「Ai Workforce」はビジネスノウハウを効率的に管理し、全社員が活用できるようにするための手段として機能します。このプラットフォームは、従業員同士の知識やナレッジを集約し、再現性のあるプロセスで価値を創出することを支援します。

三井物産は、事業活動を通じて技能や知見を蓄積し、これを知的資本として体系化してきました。過去の事例を元にした教訓や事業開発に関するノウハウは10の領域、100以上の項目に分かれ、全社員が活用できるように構築されてきました。しかし、5,000人以上の社員がこの知的資本から必要な情報を迅速に引き出すことが難しいという課題が存在していました。

VCPとAi Workforceの連携

このような背景から、三井物産は「Ai Workforce」を導入することになりました。このプラットフォームは「AIワークフロー」と「ナレッジポータル」という2つの主要機能を活用し、知的資本の作成から検索体験の向上に寄与します。

「AIワークフロー」では、知的資本をワークフローにアップロードすることで、必要な情報だけをAIが選択し、概要を作成します。その後、必要に応じて編集することで簡単にVCPに追加できます。この過程により、知的資本作成業務が大幅に効率化されます。さらに「ナレッジポータル」では、複雑な検索が可能となり、関連情報の推薦機能も搭載しているため、社内のさまざまなデータにアクセスしやすくなります。

利用者の反応

Ai Workforceが導入される前に行われた従業員向けのアンケートでは、検索性に93％、視認性に100％が支持する結果となっており、従業員からの期待の高さが伺えます。

三井物産における今後の生産性向上において、Ai Workforceの役割は大きく、プラットフォームの進化にも期待が寄せられています。LayerXは今後もAIを業務に溶け込ませることを目的に、新たな機能の開発に注力していく方針をとっています。

オンラインセミナーの開催

また、LayerXは2024年12月12日に「2025年の生成AIと業務自動化」というテーマでオンラインセミナーを開催します。このセミナーでは、企業担当者向けに将来のデータ活用や業務の自動化に関する具体的な情報が提供される予定です。

興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。詳細はLayerXの公式サイトで確認できます。